井荻寿一「霊能探偵ミコH」(2001年4月1日第1刷発行)

 神宮寺ミコ霊能探偵事務所。
 神宮寺ミコは清楚でありながらも、色っぽい美人霊能師で、どんな霊能相談でも見事解決。
 彼女の助手を務めるのは神田六郎(通称・カンロク)。
 さて、今回の依頼は…?

・「第五十六話 新たなる災いの予感」
「神宮寺ミコ霊能探偵事務所のメンバーにメイドドールの「メル」(カンロク命名)が新たに加わる。
 彼女を迎えてワイワイやっている時、アズサが事務所を訪れる。
 彼女のもとに女マジシャンの「クイーン・ラブ」から挑戦状が届いていた。
 アズサはミコ、カンロク、メルと共にお台場での公演に向かう…」

・「第五十七話 セカンド・ステージ」
「ミコとアズサは特等席に案内される。
 カンロクは一般席であったが、メルは彼の胸元から飛び出し、勝手に場内の探索に出かける。
 クイーン・ラブのショーが始まると、観客は皆、その圧倒的なマジックに魅了されるのだが…」

・「第五十八話 現れた黒幕」
「二時間後、第二部が始まる。
 クイーン・ラブは裸体をさらし、男性観客の欲望を煽る。
 ミコとアズサは帰ろうとするも、興奮した男性観客たちに取り押さえられる。
 彼らはミコたちを犯そうとするが…」

・「第五十九話 甦った狂気」
「ミコとアズサはステージで拘束される。
 そこに黒幕の京極華月が現れる。
 彼は魔物と共存することで復活していた。
 そして、その魔物は死者に生命を吹き込むことができる。
 一方、会場を追い出されたカンロクはどうにかして中に入ろうとするのだが…」

・「第六十話 真打ち登場」
「華月はミコを犯そうとする。
 ミコは一か八かで掌破天を放つのだが…。
 その頃、カンロクはメルの協力を得て、内部へ侵入する…」

・「第六十一話 終幕の時」
「ステージにマジシャン姿のカンロクが現れる。
 彼は様々なギミックを用いて、ミコを救出し、彼女に霊力を注入。
 同じく、アズサも解放され、観客とまぐわって、幽体離脱する。
 二人は協力して華月に立ち向かい…」

・「第六十二話 呪いの霊」
「西島麻美は付き合う男性がことごとくトラブルに見舞われ、破局していた。
 今度は浩次という青年と付き合うが、彼は交通事故にあい、重傷を負う。
 麻美はミコに相談し、彼と一緒に撮った写真を見せる。
 この写真には女性の怨霊が大きく写り込んでいた。
 ミコは怨霊の正体を突き止めるべく、まずは彼女の周囲を調べようと提案し、彼女の家を訪れる。
 麻美の家庭は母子家庭で、母親は優しそうな人であった。
 ミコは家の中で何者かの視線を感じるのだが…」

・「第六十三話 朝焼けに消えた恋」
「雨の夜、午前二時ごろ。
 カンロクのマンションのドアを叩く音がする。
 ドアを開けても、誰もおらず、いたずらかと思いきや、部屋の中にびしょ濡れの娘がいた。
 彼女はカンロクの大学の時の友人の倉本舞で、裸になって彼に迫る。
 カンロクは恋人でもないからと拒むと、彼女は寂しそうな顔でほほ笑む。
 気が付くと、朝であった。
 そこへ大学時代の友人から電話がかかってきて、倉本舞の訃報を知らされる。
 彼女は一年前から寝たきりであった。
 その夜も舞はカンロクの部屋を訪ねてきて、カンロクは憔悴していく。
 カンロクは彼女に死んでいることを告げるべきかどうか悩むのだが…」

・「第六十四話 メルちゃん奮戦記」
「若い女性からミコは相談を受ける。
 彼女はフィギュア集めが趣味だったが、留守の間、女の子のフィギュアが服を脱がされていた。
 ミコが彼女の部屋を霊査すると、何らかの気を感じる。
 でも、部屋に人がいては何も起こらないだろうと、メルを監視役として置いて、部屋を出る。
 しばらくすると、メルは人形たちが動揺していることに気付く。
 すると、一体のイケメン人形が動き出し…」

 「YOUNG HIP」2000年4月号〜12月号に掲載された作品が収録されております。
 メイドドールのメルが活躍する場が増え、後に重要なキャラへと成長します。

2023年12月19・20日 ページ作成・執筆

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