井荻寿一「霊能探偵ミコI」(2002年1月5日第1刷発行)

 神宮寺ミコ霊能探偵事務所。
 神宮寺ミコは清楚でありながらも、色っぽい美人霊能師で、どんな霊能相談でも見事解決。
 彼女の助手を務めるのは神田六郎(通称・カンロク)。
 さて、今回の依頼は…?

・「第六十五話 湯けむり慕情」
「前編」
 アズサの提案で、ミコとカンロクは急遽、温泉に行くこととなる。
 場所は海沿いに建つホテル石朗。
 何故か、今日はミコたち三人の貸し切りであった。
 カンロクは混浴を期待するも、そんなワキャあるはずなく、一人寂しく入ろうとした時、アズサが現れる。
 彼女はカンロクにミコのいる女湯に行くよう勧めるのだが…」
「後編」
 ミコが温泉に浸かっていると、カンロクがやって来る。
 カンロクはミコに迫ってくるが、彼にはアズサの霊体が憑依していた。
 アズサの目的とは…?」

・「第六十六話 黒い闇 動く」
「若い女性の連続変死事件。
 被害者は皆、ミイラ化していた。
 鏡華の店の従業員も被害に遭い、彼女は警察の聴取を受ける。
 店に戻ると、京極華月の姿があった。
 彼は鏡華と手を組むべく相談に来たのだが…」

・「第六十七話 美しき下僕」
「鏡華は彼に屈服し、忠誠を誓うこととなる。
 更に、裏切らないよう、子宮に蟲を入れられてしまうが、その蟲は…」

・「第六十八話 次なるターゲット」
「カンロクは帰宅途中、バス停で急な胸の痛みに倒れる。
 メルが慌ててミコを呼びに行くも、駆けつけた時には彼の姿はなく、靴が片方落ちているだけだった。
 一方、アズサは夜の道路でバイクを走らせていると、二台のバイクに挟まれる。
 一気に抜こうとした時、道路の真ん中に人が立っており、避けようとして転倒。
 だが、それは人ではなくマネキンで、アズサはマネキン達に捕まる。
 その場に華月が現われ…」

・「第六十九話 華月の野望」
「京極華月の野望…それはミコを自分のものにすることであった。
 カンロクとアズサは拉致され、鏡華は彼の奴隷となる。
 その頃、ミコはカンロクの靴の残留思念から彼の居場所を探っていた…」

・「第七十話 射程距離」
「ミコはカンロクが東京タワーにいることを知る。
 タワー前に駆けつけると、アズサが彼女を出迎え、京極華月とカンロクが特別展望台にいると教える。
 ミコがエレベーターに乗ろうとすると…」

・「第七十一話 屈辱の夜明け」
「特別展望台でミコは京極華月と再会する。
 彼は彼女に恋していると明かし、結婚式をあげようと言う。
 ミコは華月に戦いを挑むも、普通の攻撃は効かず、掌破天に賭けるしかない。
 だが、肝心のカンロクは精力を鏡華に吸い取られ、一度しか使えない。
 ミコは追い詰められ…」

・「第七十二話 悪魔の咆哮」
「嘆くカンロクのそばで、華月は力尽きたミコを愛撫する。
 その時、無防備な華月を鏡華が攻撃。
 彼女に勝ち目があるかに見えたが、華月のパワーはそれを上回っていた。
 鏡華の命を救うために、ミコは…」

・「第七十三話 決着…そして」
「華月と共存していた「魔のもの」が暴走し、華月はそれを制御できなくなる。
 魔のものはミコを犯そうとするが、その時、華月がミコに話しかける。
 彼がミコに告げたこととは…」

 「YOUNG HIP」2001年1月号〜10月号に掲載された作品が収録されております。
 京極華月との最後の闘いはかなり力が入ってますが、東京タワーが舞台なのに時代を感じます。(どうやって東京タワーを貸し切ったのか疑問が残りますが…。)

2023年12月19・21日 ページ作成・執筆

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