井荻寿一「霊能探偵ミコK」（2005年5月1日第1刷発行）
神宮寺ミコ霊能探偵事務所。
神宮寺ミコは清楚でありながらも、色っぽい美人霊能師で、どんな霊能相談でも見事解決。
彼女の助手を務めるのは神田六郎（通称・カンロク）。
さて、今回の依頼は…？
・「第八十四話 真夜中の衣擦れ」（「YOUNG HIP」2003年4月号）
「もうすぐ結婚一年目の若夫婦。
夫婦の寝室には日本人形が飾ってあり、これは妻の可南子が小さい頃に祖母に買ってもらった思い出の品であった。
だが、夫はこの人形を気味悪がる。
可奈子は人形を押し入れにしまうが、夫が帰宅すると、何故か玄関に立っていた。
今度は人形をゴミとして出すが、その夜、夫が階段から転落。
彼は意識を失う直前、階段の上に人形を姿を垣間見るが…」
・「第八十五話 風邪に御注意」（「YOUNG HIP」2002年10月号）
「カンロクは四十度近い熱を出してダウン。
それを聞いた恵は看病するために急いでカンロクの部屋に向かう。
カンロクは部屋の床で意識を失っており、パジャマは汗で濡れていた。
彼の服を脱がした後、メグミは自分の肌で彼を温めようとする。
意識朦朧のカンロクは彼女をミコと勘違いし…」
・「第八十六話 カンロクの悪夢」（「YOUNG HIP」2002年11月号）
「メグミとやっているところをミコに見られ、カンロクはどん底にいた。
そこで、アズサに相談し、ミコとの仲を取り持ってもらおうと考える。
しかし、アズサに誘惑され、彼女とも寝てしまい…」
・「第八十七話 新たなライバル？」（「YOUNG HIP」2002年12月号）
「ミコはアズサからバーに呼び出される。
ミコがカンロクについて愚痴ると、アズサは他の男と付き合ってみたらと提案。
実は、彼女はこの場に二人の男性を呼び出しており、合コンするつもりであった。
男性のうち一人は奇双天外（きそうてん・がい）という地方公務員で、ミコは彼と一緒に飲むこととなる。
暴飲するうちに、ミコは彼に自分を「お持ち帰り」するか尋ねる。
二人はラブホテルへと入るが…」
・「第八十八話 ライバルの挑戦」（「YOUNG HIP」2003年2月号）
「奇双天外は実は警部補で、ミコは彼の捜査に協力する。
喫茶店でカンロクは彼と会い、合コンの件を知るも、自分のミコへの裏切りを指摘されると、ぐうの音も出ない。
奇双天外はミコへのお付き合いを正式に申し込んだ後、その場を立ち去る。
ミコとカンロクも帰ろうとしたところ、見知らぬ男がミコに話しかける。
奇双天外は男が指名手配中の犯人だと思い出し、喫茶店に戻ると、ミコが男に刃物で脅されていた…」
・「第八十九話 天空の誘い」（「YOUNG HIP」2003年6月号に加筆）
「出雲まおがアメリカから帰国して、事務所を訪れる。
ミコは外出中で、まおと恵は早速、カンロクを巡って火花を散らすが、実は彼女には重要な要件で帰ってきたのであった。
ミコが事務所に戻ってくると、大都会ホテルの最上階に凶悪な悪霊が出たとの知らせが入る。
急いで現場に向かうと、中は真っ暗。
ミコが霊の気配がないことを訝っていると、意外なサプライズが…」
・「エピローグ」（描き下ろし）
「お互いの気持ちを確かめ合ったミコとカンロク。
あの夜からまた日常が戻ってくるが…」
・「再会」（特別フロク@／「コミックまぁるまん」1999年8月号）
「今岡という男性がある高校の同窓会に出席する。
彼は同窓会には初めての出席で、25年ぶりに楓日向子と再会する。
楓日向子は高校の時に肉体関係を持っていた仲で、引越しがなければ、そのまま、付き合い続けていたはずであった。
同窓会の後、家が遠い今岡と日向子は朝まで過ごせる場所を探す。
ファミレスも深夜営業の喫茶店もなく、あるのはラブホテルだけで…」
・「電子の玉手箱」（特別フロクA／「コミックまぁるまん」1999年11月号）
「文化舎高等学校。
葉山真美子はパソコン・マニアの向一広に片想いをしていた。
彼との接点を作るため、彼女は父親にパソコンを買ってもらう。
電気業者が彼女の部屋にパソコンのセッティングに来るが、それは向一広本人であった。
彼からパソコンのいろはを教えてもらった後、彼女は彼とメールアドレスの交換をすることとなる。
彼にメールを送り、彼から返信が来るが、その内容は…？」
「霊能探偵ミコ」、これにて完結です。
徐々に怪奇色が薄れていったことや、榊恵や奇双天外といったキャラが中途半端に終わったことは残念ですが、ともあれ、終わりよければ全て良し!!
神宮寺ミコは大好きなキャラなので、また何かの機会に復活してくれると嬉しいです。（どんなエロエロなことでも受け入れるけど、根は清楚…というのがいいんだ!!）
2024年2月15・17日 ページ作成・執筆