サイキ敬子「放課後の魔女たち」(1989年5月15日発行)

・「放課後の魔女たち」
「教会の神父の姉妹、風子と萌。風子は精霊たちの声を聞くことができるのだった。
 姉妹が通う学校で、惨殺事件が続発。
 死体はバラバラで、大きな獣に殺されたようだった。
 しかし、それは「ネクルノミカン」によって呼び出された魔物の仕業であった。
 風子と萌、風子の友人、砂代、水恵の四人は各自、「空気(ジルフェ)」「土(グノール)」「火(サラマンデル)」「水(ウンディーヌ)」の四大精霊を身体に宿らせ、魔物に立ち向かう」

・「よみがえる死者たち Part1」
「助かるみこみのない人間でも生き帰す事ができると評判の森脇総合病院。
 野本志乃の恋人、阿部勝之は、不良グループの陰謀により、瀕死の重傷を負う。
 彼は森脇総合病院に運ばれるが、奇跡的に生き返り、数日して学校に復帰。
 しかし、彼は以前とはどこか違っていた。
 彼は志乃に別れを告げ、病院長の娘、森脇さやかとできていたのだった。
 勝之に一体何が起こったのか? そして、森脇さやかの正体は…?」

・「よみがえる死者たち Part2」
「前回の事件から、時間が流れ、志乃の心も落ち着いてきた頃。
 森脇さやかの怨念は、志乃の周囲を彷徨い、徐々に彼女を追い込んでいく。
 さやかはどこにいるのだろうか?」

・「鬼姫哀記」
「夏休みのグループ学習のために、山奥の村を訪ねる五人組。
 そこには昔、鬼姫城という城があり、その城址は立ち入るだけで祟られると言う。
 言い伝えによると、鬼姫城があった頃、鬼神に祈り授かった姫がいた。が、姫が鬼の子と恋仲になった時、その鬼の子を姫の目の前で殺害、悲しみのあまり、姫は鬼になり、城は滅びてしまった、という。
 にわかに信じられない話だったが、翌日、鼻で笑っていた少女が変死。
 鬼姫の怨念が甦ったのだろうか…?」

平成27年1月24日 ページ作成・執筆

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