つのだじろう「恐怖新聞H」(1975年10月5日初版・1987年12月25日41版発行)

・「第二十六話 他人の顔(続き)」
「香具耶姫による除霊は失敗し、鬼形は行方不明となる。
 また、彼のクラスメートの浜田のもとに恐怖新聞が届き、「鬼形礼惨死!!」と見出しを打っていた。
 だが、学校に鬼形礼が登校してくる。
 彼は地震に巻き込まれたとテレビでは報道されているのに、ケガをした様子はなく、また、何故ここにいるのかわからない。
 更に、彼はどこか人が変わったようであった。
 訝ったクラスメート達はこっそり彼を調べようとするも、墓場で惨死する。
 そして、迎えた遠足の日、鬼形はある絶望的な選択を迫られることとなる。
 鬼形礼の運命は…?」

・「恐怖新聞心霊事典」
「霊魂・死後の世界・霊のいろいろ(背後霊・因縁霊・浮遊霊・地縛霊)・憑依現象・ポルターガイスト・除霊・霊媒・精神的心霊現象・物理的心霊現象・念力・念写・心霊写真について解説」

・「地獄村」(つのだじろう・原作/居村真二・絵)
「早津と由紀の少年少女は赤目ダムにハイキングに出かけて、一行とはぐれてしまう。
 すっかり山中で迷ってしまい、霧も出始めたので、仕方なく、野宿を考える。
 その時、廃村を発見。
 夜を過ごすには好都合であったが、村の木には掌のようなキノコがたくさんできて、そこからネズミの腐ったような臭いを発していた。
 その夜、由紀は何者かの足音を聞く。
 この村に集まって来た者達の正体は…?
 そして、早津と由紀は「地獄村」から脱出できるのであろうか…?」

 名作「恐怖新聞」の最終巻です。
 伝説的なラストを迎えますが、鬼形礼って本当に踏んだり蹴ったりで、お気の毒としかいいようがありません。(でも、そういうキャラっていますよね?)
 併録の「地獄村」は、つのだじろう先生のアシスタント出身の故・居村真二先生が絵を担当しております。
 なかなかヘビーな怪奇短編で、トラウマ度が非常に高く、お勧めです。(ヒロインが可愛いのもポイント高し。)

2022年6月1日 ページ作成・執筆

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