御茶漬海苔「惨劇館C」(1989年4月20日初版・1991年10月25日10版発行)
収録作品
・「第十四回 消える首(完結編)」
「佳代の母親は、自分の首が切れ始め、佳代に止めるよう迫る。
一方、佳代の狙撃計画を進める警部のもとに、老人がやって来る。
老人は、これは悪霊の仕業と話し、佳代を除霊するよう求める。
しかし、警部は聞く耳を持たず…」
・「第十五回 童鬼」
「伊東千晶に、妹の奈々が産まれる。
千晶は、自分がかまってもらえないことが不満で、母親に訴えるが、当然、相手にされない。
ある夜、千晶は奈々を扼殺し、裏庭に埋める夢を見る。
嫌な夢を見たので、シャワーを浴びようとしたところ、母親がもの凄い形相で、千晶に奈々の行方を尋ねる。
寝ている間に、奈々の姿がベビーベッドから消えていた。
母親は千晶が奈々の行方を知っていると考え、彼女を問い詰めると…」
・「第十六回 初恋」
「ある山の中の一軒家。
住人は、画家(?)の父親と娘二人。
吹雪のやんだ朝、妹の山田雪子は、行き倒れの青年を見つける。
彼の名は高見沢龍虎といい、雪子は彼に初恋をする。
甲斐甲斐しく彼の面倒を看るうちに、二人は肉体関係を持つ。
雪子は彼に「ずっと一緒にいたい」と願うのだが…」
・「第十七回 メモ」
「ある夜、友美は、父親が母親を扼殺している現場を目撃する。
翌朝、母親の姿はなく、父親は実家に帰ったと話す。
ちょうど春休みで、彼女は母親の死体を捜すと、台所の床下物置に隠されていた。
そこに父親が現れ、友美に、母親は家族を捨てて、他の男を一緒になろうとしていたと説明する。
友美は父親に協力すると話すのだが…」
・「第十八回 テレフォン2」
「車椅子の少女、島田百合は電話の呼び出し音にトラウマがあった。
二年前、彼女は大学に進学するため、上京し、一人暮らしを始める。
その最初の夜遅く、何度もいたずら電話がかかってくる。
腹にすえかねて、相手を罵ると、「殺してやるからな」と脅される。
冗談と思っていたが、ドアの外に何者かの気配がして、部屋に侵入しようとしていた…」
・「第十九回 人間爆弾」
「学校で、今井陽子は、見知らぬ女子生徒に助けを求められる。
彼女は「加納先生に殺される」と言った後に、爆発して死亡。
陽子が目を覚ますと、保健室で、すぐ横に加納がいた。
加納は、陽子に胸の傷を見せ、その中に爆弾を埋め込んだと話す。
そして、このことを話したら、先程の女子生徒のように殺すと脅す。
このままでは加納の好き放題にされることは目に見えており、陽子は彼を殺そうと考えるのだが…」
・「第二十回 ケビンの惨劇3(誕生編)」
「立花家の唯一の生き残りは、妊娠中の浩子のみであったが、意識不明となっていた。
一方、高柳洋子は、ケビン伯爵が封印されていた屋敷を訪れる。
そこで、ケビン伯爵が、百人の女の命と引き換えに、肉体を復活させようとしていることを知る。
だが、彼女はケビン伯爵に見つかり、生贄の一人にされそうになる…」
(「月刊ハロウィン」1987年12月〜1986年6月号掲載)
2021年7月12日 ページ作成・執筆