御茶漬海苔「惨劇館E」(1990年8月20日初版発行)
・「第二十六回 ケビンの惨劇(幼少編)」(「月刊ハロウィン」1988年4月別冊・大惨劇館)
「中世ヨーロッパ。
領主の息子、ケビンは10歳の時、誘拐した村娘を魔王サタンに捧げる儀式を行う。
これにより、彼は、相手の身体を意のままに破壊できる能力を手に入れる。
彼は領地の娘達を片端から殺し、父親までも手にかけるが、六年後の夏、この地にミルフィという少女が立ち寄る。
ケビンは、彼女の霊気に脅威を感じ、手下に彼女をさらわせる。
しかし、彼女の前では、手下が彼の命令を聞かないばかりか、彼の力も通用しない。
業を煮やしたケビンは自ら、ミルフィを殺そうとするのだが…」
・「第二十七回 ケビンの惨劇完結編(前編)」(「月刊ハロウィン」1989年8月号)
「陸上自衛隊の駐屯地のある天ノ島。
そこに、美留という少女がおり、ケビンについての小説を執筆していた。
ある夜、彼女は凄まじい頭痛に襲われ、奇妙な夢を見る。
翌朝、彼女がボーイフレンドの清と登校する途中、丘の頂上に、夢で見た館が出現しているのに気づく。
訝っていると、悲鳴が聞こえ、登校途中の女子生徒達が破裂していく。
そこに現れたのは、ケビン伯爵であった。
だが、美留の声を聞くと、ケビン伯爵はその姿を消す。
これを偶然に見かけた自衛隊員の鬼藤は、ケビン伯爵の力を利用して、天下を取ろうと考える。
彼は駐屯地でクーデターを起こし、制圧。
そこに現れたケビンと手を結ぶが、一つ、条件を出される。
それは美留を殺すというものだった…」
・「第二十七回 ケビンの惨劇完結編(中編)」(「月刊ハロウィン」1989年9月号)
「両親を殺され、美留は鬼藤達に拉致される。
また、島民達はケビンの館に集められ、次々と「培養液」に漬けられていく。
この培養液は、人間を凶悪なモンスターに変える働きがあった。
清と、妹のまゆみは、この島を訪れていた高柳洋子がおとりとなった隙に、美留を助けに向かう。
一方、モンスターを手に入れた鬼藤は、ケビンを抹殺するため、美留を利用しようとするのだが…」
・「第二十七回 ケビンの惨劇完結編(後編/加筆版)」(「月刊ハロウィン」1989年10月号)
「遂に、力を解放させた美留。
彼女はミルフィの生まれ変わりであった。
彼女は、ケビンに立ち向かい、凄まじいバトルが展開する。
しかし、美留はケビンに押され、とどめを刺されてしまう。
美留の意識が消えた時、現れたものは…?」
2021年7月14日 ページ作成・執筆