御茶漬海苔「惨劇館F」(1990年12月20日初版発行)
・「第二十八回 夢子(神の手編)」(「月刊ハロウィン」1989年7月号)
「夢子の恋人、落合清志は末期癌で余命一週間であった。
悲嘆に暮れる夢子は「王神(ワンシェン)様」の夢を見る。
王神様は、中国にいる聖人で、どんな病人でも治してくれるという。
夢子と竹中は中国に渡り、王神様の住む奥地へと向かう。
ようやく夢子は王神様と会うことができるのだが…」
・「第二十九回 プール」(「月刊ハロウィン」1989年11月号)
「女子校生の絵美は、姉から借りた西王メンバーズカードを使って、友人の沙織と一緒に西王のプールを訪れる。
二人がプールに入って泳いでいると、沙織が腹部をフックのようなもので切り裂かれる。
沙織は病院に搬送されるも、死亡。
絵美は、プールの隅で見かけた男が犯人だと確信し、再び西王のプールを訪れる。
見張っていると、例の男が現れ、第二の殺人が起きる。
絵美は、逃走する男の後をつけ、その居場所を突き止める。
裏に回ると、男と一緒に、美しい娘がいた。
囚われていると考え、絵美はその娘に近づくのだが…」
・「第三十回 夢子(鬼の館編)」(「月刊ハロウィン」1989年12月号)
「雷雨の夜、夢子と竹中の乗った車は山中で迷ってしまう。
突如、道の目の前に、鬼の姿が現れ、よけようとした車はスリップ、故障してしまう。
二人は近くの館に雨宿りを乞う。
館には人間嫌いな老人が一人で住んでいた。
館の地下からは「ドンドンドン」という音がしており、老人は、地下には鬼がいるから、死にたくなければ近づかないよう警告する。
夢子達と同じく、道に迷った二人の娘は老人の話を一笑に付し、地下室に降りていく。
音がする方向に向かうと、突き当りのドアの向こうから聞こえてくる。
娘の一人がドアに耳を近づけると、「助けて」という声が聞こえる。
ドアの向こうにいるものとは…?」
・「第三十一回 ビデオゾーン(前編)」(「月刊ハロウィン」1990年2月号)
「中学生の雪子(ホラー映画好き)、晴子(優しい少女)、霧子(怖がり)は仲良し三人組。
三人でホラー映画を観た晩、ビデオレンタルにビデオを返しに行く途中、雪子は道端に古ぼけたビデオテープを見つける。
そのビデオテープのシールには「2時のトップショー」「昭和60年(1985年)7月1日」と書かれてあった。
興味津々の雪子はそれを拾い、帰宅後、見ようとする。
すると、画面からゾンビのような男が現れ、雪子をぐちゃぐちゃにする。
晴子は霧子に、雪子の死を知らせに行くが、何故か、霧子の部屋にあのビデオテープがあった…」
・「第三十一回 ビデオゾーン(後編)」(「月刊ハロウィン」1990年3月号)
「警部は、そのビデオテープを見て、ある事件を思い出す。
それは五年前の1985年に彼が担当した「TVディレクター殺人事件」であった。
その事件は、TVディレクターの奥平進という男が、トップショーで高視聴率を得るため、少女を連続で殺害したというものであった。
このテープは奥平の部屋から押収したものであったが、調べたところ、資料室から一本、消えていた。
警部は、内容を確認するため、ビデオを観るのだが…」
・「御茶漬版スウィートホーム」(「月刊ハロウィン」1989年2月号)
映画に出てくる間宮家の三十年前の惨劇を漫画化した作品。
一応、ネタばれの恐れがありますので、粗筋の紹介は割愛いたします。
2021年7月18日 ページ作成・執筆