井上雅彦・監修「異形コレクション 教室」(2003年9月20日初版1刷発行)

 収録作品

・編集序文
・木原浩勝「『教室』にやぶれる」
・竹本健治「開かずのドア」
・平谷美樹「すぎたに」
・黒岩研「目」
・手塚眞「ハイスクール・ホラー」
・石持浅海「転校」
・奥田哲也「ストーリー・テラー」
・太田忠司「最後の夜」
・江坂遊「霊媒花」
・森青花「tableau vivant 活人画」
・朝松健「侘びの時空」
・犬木加奈子「教室は何を教えてくれる?」
「教室に集う子供達。
 国語=コクボ
 算数=サンスケ
 理科=リカ
 社会=サカイ
 彼らの生態は…?
 そして、教室を出た後は…」
・飛鳥部勝則「花切り」
・岡本賢一「必修科目」
・小林泰三「あの日」
・平山夢明「実験と被験と」
・安土萌「ネズミの穴」
・石神茉莉「海藍蛇」
・朝暮三文「帽子の男」
・井上雅彦「スクイーズ」
・山田正紀「エスケープ フロム クラスルーム」
・菊地秀行「逃亡」
・梶尾真治「再会」

 井上雅彦氏による名アンソロジー「異形コレクション」。
 27冊目は〈教室〉をテーマにした文庫書下ろしとなっております。
 怪奇漫画に関しては、三つ特筆すべき点がありまして、
・犬木加奈子先生の初登場作品「教室は何を教えてくれる?」
・伊藤潤二先生による口絵2枚(カバーにも使われております)
・高橋葉介先生による扉絵が何と26枚!!
 と、当代の一流作家が参加した豪華な一冊です。
 作品に関しては、個人の好みを言うと、竹本健治氏「開かずのドア」、石持浅海氏「転校」、岡本賢一氏「必修科目」が印象深くありました。
 特に、「必修科目」はディストピアSFの一種でしょうが、ラストが素晴らしく、個人的ベストです。

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