草川秀雄「闇にうごめく男」(130円)
「夏のある夜。
竹内守、洋一(名字不明)、草鹿明という三人の少年が、古城に肝試しに出かける。
その古城はお化けが出ると言われ、お堂では人がいないのに鼓の音が聞こえるらしい。
守・洋一・明の三人は十分間隔で古城に出かけるが、皆、それぞれ怪異に出くわし、気絶する。
竹内家に寄っていた新聞記者の朝日奈兵衛は少年達の身を案じ、古城へと向かう。
その途中、彼は男と出会うが、彼は背中を矢で射られ、こと切れていた。
急いで、古城に行くが、そこでも幾つかの男の死体を発見する。
この城の闇にうごめく男の正体は…?」
表紙に「怪奇スリラー」と銘打っておりますが、正しくは「スリラー色の強いクライム・サスペンス」です。
実際にお化けが出てくるわけではありませんが、怪奇ムードは頑張っていて、好感が持てます。
当時のスリラー漫画としては、良い出来なのではないでしょうか?(比較できるほど、当時の作品を読んでおりませんので、あくまで個人の感想です。)
・備考
カバーなし(?)。表紙痛み、かつ、後ろの表紙に本屋の名前の書き込みあり。本文、シミ・汚れ多し。
2021年9月11日 ページ作成・執筆