愛染堂 斉藤茂樹・語り/土屋慎吾・劇画「実録怪談 愛染地獄」(2021年7月3日初版発行)
「大阪の歓楽街、飛田新地。
サラリーマンの慎一は飲みから帰ろうとした時、聞いた覚えのある歌を耳にする。
その歌はある遊郭の奥から聞こえてきて、歌っていたのは、昔、近所に住んでいた、はる恵であった。
はる恵は彼にとってお姉さんのようなものであり、五歳の頃、彼女とセックスの真似事をして、それをいまだに引きずっていた。
はる恵は21歳の時、お嫁に行き、彼の前から消えたが、今はここで花魁をしていた。
二人は情熱的に身体を絡ませる。
しかし、いつの間にか、見知らぬ女性が、はる恵にすり代わっていた。
彼女は、自分をおつゆ、彼を信三郎と呼び、関西弁であった。
おつゆの背中にはもう少しで彫り上がる刺青があったが、それは焼けただれ、慎一を死出の旅へと誘う。
その頃、霊能者の愛染堂(aka 斉藤茂樹)は寺社で子供相手に講話を開いていた。
講話の後、彼はただならぬ妖気を察知し、慎一のもとに駆けつける。
彼は愛染明王の助けを借りて、どうにか慎一をおつゆから助け出すのだが…。
おつゆの正体とは…?
そして、慎一の運命は…?」
水木しげる先生のアシスタントで有名な土屋慎吾先生の心霊漫画です。
エロ・シーンやグロ・シーン、力が入っていて、嬉しかったです。
ただ、霊能者の「愛染堂 斉藤茂樹」氏について、私はよく知りません。
何故に、土屋先生が愛染堂氏とタッグを組んで、斯様な漫画を描くことになったのか謎です…。
まあ、それはそれで、続編は出ないのでしょうか?
2022年7月9日 ページ作成・執筆