呪みちる「黒いお姉さん/血を吸う鍵盤」(2015年頃発行)

 収録作品

・「黒いお姉さん」(2001年「恐怖の快楽」(ぶんか社)掲載)
「夏休みの公園に突如、現れた、全身黒づくめのお姉さん。
 彼女は、小学校低学年の女の子達に不思議な遊びをたくさん教え、人気者になる。
 そのうちに、彼女がどこか外国の人で、小さな女の子達を集めていることがわかる。
 彼女の国は、子供達が遊んで暮らし、大人は女王様だけという話なのだが…」

・「地の果てから」(初出時は「思いの果て」/2001年「恐怖の快楽」(ぶんか社)掲載)
「1945年8月9日、ソ連軍が満州に侵攻。
 夫を二年前に亡くしたヒロインは、九歳の姉、よし子と、二歳の娘、直子を連れ、他の日本人達と南下する。
 状況はあまりに厳しく、信頼できる中国人によし子を預け、ヒロインは南を目指すが、やがて力尽き…」

・「血を吸う鍵盤」(2010年「ホラーエクスタシー」(松文館)掲載)
「山本よしこ(漢字不明)は、世界的名ピアニスト、エレナ・サトリュコワの内弟子に迎えられる。
 だが、肝心のエレナ・サトリュコワは旅行中で、彼女は留守を預かることとなる。
 ピアノは自由に使えるので、よしこが練習していると、ふとしたことから指を傷つける。
 すると、彼女の背後に、見知らぬ男が現れ、ストラヴィンスキーの難曲を弾くように言う。
 指先から血が噴き出ているにも関わらず、不思議なことに、彼女は難曲を弾きこなす。
 以来、彼女は難曲を次々と弾きこなせるようになるのだが…」

2018年11月7日 ページ作成・執筆

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