「ホラーグルメVol.3」(2015年8月16日初版発行/値段の記載なし)
収録作品
・大橋薫「絶望小町」
「ある女学校に転入してきた響子。
彼女の美しさに、他の女学生達は虜となる。
女学生達は、崇めるだけでは飽きたらず、彼女の泣き顔や苦しみに歪む顔が見たいというサディスティックな欲求が昂じていき…」
・稲垣みさお「ろくろ愛」
「孤児の身の上で、他人と関係を築くことができず、孤立している青年。
彼の恋人はろくろ首の娘、みどりであった。
いつの頃からは彼女は彼の部屋に来て、以来、毎夜、逢瀬を重ねていた。
彼は彼女の身体を渇望するが、みどりは今のままの関係を維持したいと話す。
仕事を首になった青年は、彼女の身体と見るために、ある方法を実行に移す。
そして、彼女の身体と対面するのだが…」
・かずはしとも「四谷怪談奇譚」
「三浦は、とある出版社で働く編集者。
彼女が担当する編集部は、世界の様々な怪談を題材にした漫画雑誌を扱っていた。
誠実かつ頑張り屋の彼女と対照的に、久保は口先だけのお調子者。
黒江というベテラン漫画家に、四谷怪談をテーマに漫画を描いてもらっていたが、黒江の周囲で次々と不幸が起きる。
久保が、黒江の代わりに、四谷稲荷にお参りに行ったはずだが…」
・きもとのりこ「土蔵の中」
「ある小学生の少女は、通学路、通りたくない道があった。
その道は古ぼけた土蔵のそばで、土蔵の窓から何かが外を覗き見ている感じを払拭できない。
ある日、土蔵の戸が開いているのに気づき、少女は土蔵の中を確かめに入る。
そこでは、土蔵に閉じ込められたいたらしき娘が家族を殺害していた。
彼女を凶行に駆り立てた「醜い顔」の正体は…?」
・白井幸子「古井戸」
「若者達が古井戸に目を留める。
古ぼけた看板には「かおりの井戸」と読める。
一人の少女が井戸を覗き込むと…」
・七色虹子「此岸地獄」
「夏休みで父方の田舎に帰省した少年。
彼は父親から盆には地獄の釜が開き、死者達が帰ってくるという話を聞く。
それならば、悪人達もこの世に戻ってくるのではないかと、少年は不安を抱く。
もやもやしながら、少年が裏山に散策していると、廃屋があった。
悲鳴を耳にして、その家を覗くと、奇妙な男が人を殺したところであった。
少年は「鬼」と思い、その場から逃げ出すが…」
・DATゾイド「血みどろホラー漫画の世界@」
いばら美喜「怪談!!黒猫」、池川伸一「恐怖のほうたい女」を紹介。
・有田景「ボトルキープ」
「懐かしい町。
男は二十年ぶりぐらいに行きつけの店を訪れる。
ママは今も昔と変わりなく、彼の名前をはっきり覚えていた。
そして、大昔にボトルキープした酒瓶も、中身を新しい酒に入れ替えて、保管していた。
男はママに自分の過去を語る…栄光と挫折…。
この「帰れる場所」で、男は自分の若さを取り戻したように感じるのだが…」
・DATゾイド「血みどろホラー漫画の世界A」
杉戸光史「妖怪どろ娘」、好美のぼる「呪いの肌着」を紹介。
・「呪いスタイル診断」(和田みずな・作)
・「地獄のシェフ名鑑」(背景/月丘リリィ)
・表紙イラストは七色虹子先生、裏表紙の「呪いのDVDリアル」は和田みずな先生
2017年11月28日 ページ作成・執筆