楠高治・漫画/高垣眸・原作「恐怖のミイラ」(1981年10月3日発行)

 収録作品

・「恐怖のミイラ」(高垣眸・原作/1961年「少年クラブ」連載)
「板野博士が発明した、ミイラの蘇生薬。
 それにより復活したミイラは博士を殺害し、逃亡、あちこちで殺人を重ねる。
 探偵(?)の雄作と青井刑事はミイラを追うが、馬鹿力な上、拳銃も全く効かない。
 博士の研究ノートによると、ミイラは、四千年前のエジプトの女王、パトラに仕えたラムセスであった。
 ラムセスの父、チリサは、パトラに不老不死の薬を作るよう命じられ、永遠の眠り薬とそれを覚ます薬を発明する。
 ラムセスはその実験台となるが、彼の顔と身体は崩れ、その際、眠りを覚ます薬の瓶が割れてしまう。
 こうして、ラムセスはミイラとして埋葬されたとうい過去があった。
 蘇ったラムセスは、板野博士の娘、汀をパトラと思い込み、執拗に追うのだが…」

・「ジロー」
「暴力団、黒原商事に、赤石組からジローという名の青年がやって来る。
 彼は若かったが、拳銃の腕は抜群であった。
 黒原商事の社長は、神原警部と結託し、麻薬の取引相手を無情に殺害して、荒稼ぎをする。
 社長の片腕のジョージは、ジローが生き別れの弟であると気づくのだが…」

 「恐怖のミイラ」は、同名のテレビドラマのコミカライズです。
 テレビドラマは、1961年7月4日〜10月8日まで毎週火曜日の午後7時半に放映(日本テレビ系)され、漫画版はそれより二か月程度、遅れるかたちで連載されたようです。
 本来なら、テレビドラマ版と見比べてみるべきなのでしょうが、これ、全部で342分もありまして、ちょっと時間がありません…。
 また、いつの日か、内容のある話をしたいと思います。

2021年3月24日 ページ作成・執筆

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