原やすみ「奇形児」
(1996年9月1刷・1998年10月4刷発行)

 収録作品

・唐沢俊一「とても変なまんが 第二回:好美のぼる―闇の巨匠」
・原やすみ(好美のぼる)「奇形児」
「博子は、母親が出産間近で、もうすぐお姉さんになるので大はしゃぎ。
 しかし、母親の出産は異常に長引き、一週間経っても産まれない。
 それどころか、博子の右腕が徐々に短くなっていく。
 病院で検査しても、原因はわからず、次は左腕、その次は、片足と短くなっていく。
 遂には、芋虫のようになった博子は発狂。
 ある夜、博子は、手足を求めて、墓場へ這っていく。
 同じ頃、手術によって、ようやく赤ん坊が産まれるのだが…」
・唐沢俊一「好美のぼる追悼・奇形児解説」
・唐沢俊一「火葬・解説」
・旭丘光夫「火葬」
「隠亡(おんぼう)の川死(こういう名前です)は、黒田幽子を夜の火葬場に呼び出す。
 川死の父親は、幽子にだまされて、会社を失い、首吊り自殺をしていた。
 川死は幽子を脅して、火葬炉に入らせ、点火する。
 復讐を終え、呑気に登山に出かける川死であったが、以来、彼の身の周りでは奇怪なことばかり起こるようになる。
 ある夜、物音が聞こえたので、彼が焼却室に行くと…」
・山咲トオル「オシャレにKiss me マネしてイラスト」
・鈴木寿ひさ「妖怪ぼんハンター」

 好美のぼる先生の作品の中では、トップクラスの知名度を誇るであろう「奇形児」。
 元本は五万円以上(もしかして、十万円台?)するプレミア品でありますが、唐沢俊一氏による復刻で簡単に読めます。(この復刻本もいまやプレミアがついております。)
 ただ、内容はかなりヒドいので、タイトルであまり妄想を膨らませないようにした方がいいと思います。
 個人的には、旭丘光夫先生「火葬」の方が面白いと思いました。

2019年12月21日 ページ作成・執筆

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