望月みさお「霊媒尼さん ゆうれい母さん」
(2002年8月1刷・2005年6月第2版発行)

 収録作品

「霊媒尼さん」
「母子ゆうれい」
・唐沢俊一・解説「切ってすぐ出る…」
・じゃんくまうす店主「がらくた絵日記 そのB貸本漫画の収集法」
・笹木桃「ドン底少女サトミ」その8

 まず、注意しなければならないのは、表紙で「霊媒尼さん ゆうれい母さん」となっておりますが、正しくは「霊媒尼さん 母子ゆうれい」です。
 望月みさお先生には「ゆうれい母さん」という作品がありますので、混同したのかもしれません。
 でも、表紙で堂々と間違えるのは、どうかと思います…。

 それはおいといて、この本における最大の売りは「霊媒尼さん」が(恐らく)ノーカットで読めること。(もしも、収録されてないページがあったら、ごめんなさい…)
 望月みさお先生(注1)の作品をまるまる一冊読めるなんて滅多にないチャンスです。
 ただし、「母子ゆうれい」はカットしまくりで、大体の粗筋を掴むことしかできません。
 それでも、定価600円で買えるのであれば、怪奇マンガやビンテージ・コミックに興味のある方は読まれて、損はないと思います。

・注1
 知らない人も多いと思いますので、紹介しますと、「サインはV」「夕日丘の総理大臣」等で知られる望月あきら先生の実兄です。
 貸本漫画時代以降は漫画家をドロップアウトした模様で、以後の詳細は不明です。
 決して連絡が取れないというワケではないでしょうから、再評価、並びに、復刻がなされるよう希望しております。

2021年6月7日 ページ作成・執筆

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