古賀新一
「生血を吸う幼女@」(1987年12月16日発行/青35)
「生血を吸う幼女A」(1981年10月9日発行/青122)
・「生血を吸う幼女@」
「とある山奥の村では、乳房が張って痛む時には、「乳のみ蛙」に乳を吸わせるという奇妙な風習があった。
奈美の母親は祖父母から強引に蛙に乳を吸わせられ、家中に蛙がすっかり懐いてしまう。
しかし、乳の張りが収まれば蛙は用なしで、母親が蛙を殺すと、その祟りか、変死。
また、祟りは赤ん坊のユキにも及び、ユキは乳ではなく、血を吸うようになる。
ユキは奈美にまとわりつき、事あるごとに血を吸っていき…」
・「生血を吸う幼女A」
「奈美と祖父母を死に追いやったユキは乳児院に入れられるが、そこでも血を求め続ける。
乳児院の職員達は、祈祷師を呼び、ユキにお祓いを受けさせる。
だが、正体を現したユキは脱走し、通りがかった車に拾われる。
ユキを拾った夫婦の娘、由美は、ユキに交通事故死した妹の面影を見出し、彼女を心から可愛がる。
しかし、両親はユキを養女にすることをためらい、それを悲観した由美は家出する。
当てもなく彷徨う由美であったが、ユキが密かにつきまとっていた…」
何かの雑誌に掲載された作品でしょうが、詳しいことはわかりません。
赤ちゃんが「乳のみ蛙」の祟りで吸血鬼となるのですが、因果関係がイマイチはっきりせず、釈然としない感じが残ります。
また、ヒロインを含め一家皆殺しにされたり、腹をすかした吸血赤ちゃんが猫や野良犬に襲いかかって、逆にズタボロにされる描写等、いやらしいまでに陰湿です。
個人的には、吸血赤ちゃんというキャラに魅力を感じず、あまり面白味を見出せない作品でありました。
2018年7月27日 ページ作成・執筆