三智伸太郎「ミイラが招く呪いの蛍」(1987年2月16日発行/青150)

「佐和子と父親の乗っているクルーザーは嵐に襲われる。
 島を見つけ、灯りに向かって進むが、それは「竜神丸」という名前の幽霊船から発せられていた。
 クルーザーは幽霊船と衝突し、佐和子は海に投げ出される。
 気が付くと、彼女は島に漂着していた。
 人家を捜して、さまよっていると、片目の老人が彼女に話しかけてくる。
 老人は彼女を「咲」と呼び、近づいてくる。
 老人から逃げると、彼女は漁村に着く。
 空に奇妙な光があり、目を凝らすと、それは人の顔が浮かんだ炎であった。
 炎は一軒の家に燃え移り、火事で人が集まってくるが、佐和子が放火したと疑われる。
 彼女は村人から逃げる途中、斜面から転落し気絶。
 介抱してくれたのが、先程の老人であった。
 老人は「源爺」と呼ばれ、村から離れた一軒家に暮らしていた。
 彼は村人達から嫌がらせを受けているが、何故か、村人達はこの小屋には近づこうとはしない。
 佐和子は源爺の家に匿われ、翌日から父親の行方を捜す。
 そのうちに、島の「異常さ」が明らかになっていく。
 佐和子とそっくりな、源爺の孫娘の咲。
 お邸の焼け跡の壁に浮かび上がったミイラの絵。
 ある池に群れ集まる大量の蛍。
 村人を襲う謎の怪人。
 全ては咲という少女の死に関わりがあるようなのだが…」

 凄まじくヘンなマンガです。
 摩訶不思議かつスペクタクルなマンガです。
 脳ミソのどこからほじくりだしてきたのか見当もつかない程、奇妙キテレツな内容で、こんな漫画は探してもそうそうありません。
 ただし、世の中には「ヘンなマンガ」の中にも面白いものとつまらないものがありまして、この作品は個人的に「後者」です。
 恐らくは、絵が私の好みでないせいもありましょうが、何か心に届かない…。
 でも、まあ、「蓼食う虫も好き好き」と言いますので、私の好みでなくても、読んで喜ぶ人がいるでしょう。
 そういう方にアツく語っていただきたいと思います。

2023年3月30日/4月5日 ページ作成・執筆

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