さくら・まいこ「助けて 私は殺される」(1987年8月16日発行/青188)
「女子短大生、早美里子は、夏休みの期間中、泊まり込みで家庭教師のアルバイトをすることとなる。
相手は、牧田明日香(17歳)という資産家の娘であったが、二年前の自動車事故により、車いす生活を送っていた。
その自動車事故で、父親が焼死するのを目の当たりにした明日香は、精神的なショックも重なり、歩けなくなってしまったのである。
しかし、そんな明日香に、父親の再婚の相手である母親と、その連れ子のうしおの態度はよそよそしく、冷たい。
また、明日香も、母親に対しては邪険な態度を取り、全く信用していない様子。
何故なら、明日香の父親を殺したのは母親であり、牧田家の財産を狙う母親は明日香の命をも狙っているからと、明日香は里子に説明する。
実際、明日香の身の周りでは、おかしなことが立て続けに起き、また、謎の仮面をつけた人物を里子は目にする。
一方、母親とうしおは明日香を精神病院に入れるよう手続きを進めていた。
里子は明日香を連れて、別荘へと逃げ出すのだが…」
今となっては、ありきたりで古風なサスペンスでして、ほとんどの人が読む途中でネタをわかってしまうと思います。
どこかで観たり読んだりしたような描写のつぎはぎで、作品に新鮮味というものはありません。
でも、ストーリーの展開はきっちりしていて、個人的には、まあまあ面白かったです。
ただ、ちっとも怖くはありませんが…。
2016年11月24日 ページ作成・執筆