さがみゆき「口裂け女とお墓に手首」(1985年9月16日発行/黒30)

 奇妙なタイトルですが、「口裂け女」というマンガと、「お墓に手首と指三本」という貸本マンガのカップリングなのであります。
 んで、タイトルを混ぜ合わせて、「口裂け女とお墓に手首」…まあ、何といいますか、おおらかな話であります。
「口裂け女」は、いつ頃描かれたのかは定かでありませんが、1970年代後半ではないでしょうか?
 内容は「さがみゆき先生に宛てた手紙に、口裂け女についての真相が語られていた」という、実話怪談形式をとっております。
 唐沢俊一氏・編「カルトホラー漫画秘宝館 かえるの巻」(ネスコ/1996年4月9日第一刷発行)に収録されておりまして、割合簡単に読めます。
 また、「お墓に手首と指三本」については、別稿にて書いておりますので、そちらのページでどうぞ。
 復刻版は大幅に追加の描き込みやスクリーントーンを使っております。
 ただ、p91(貸本版ではp31)、p157の下のコマ(貸本版ではp97)、p177の下のコマ(貸本版ではp117)、p190の下のコマ(貸本版ではp130)にて、絵自体が描きなおされております。
 また、「かたわ」という言葉を使ったセリフが二か所削除されております。(貸本版ではp93、p128)
 とは言え、貸本マンガの香りはぷんぷん残っておりまして、そうした香りを楽しみたい方にはお勧めできます。

平成27年12月4日 ページ作成・執筆

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