古賀新一「ヒルが吸いつく」(1982年4月16日発行/下143 1985年3月16日発行・下53)
古賀新一「血が欲しい ヒルが吸いつく」(1986年7月6日発行/青126)

 収録作品

・「ヒルが吸いつく」(1960年代後半に「マーガレット」にて連載)
「夏休み、神谷ひろみと美津江の姉妹は田舎の祖母のもとに滞在する。
 そこでは、同時に、病弱な二人の母親の療養も兼ねていた。
 祖母は、神谷家伝来の治療法を母親に施すが、それは身体中に大量のヒルを吸いつかせ、悪い血を除去するというものであった。
 しかし、それが全くの逆効果。
 ヒルに身も心も乗っ取られた母親は、手始めに、元凶の祖母を池に沈める。
 次に、姉のひろみをヒルまぶしにして、殺害。
 母親は美津江の身体も狙うが、ひろみの霊が母親の魔手から美津江を守ろうとする…」
 黒枠からの再録であります。

・「餓鬼」(「少年キング」に掲載されたはず)
「アパートの地下倉庫に閉じ込められた雄一と身籠った雌犬。
 これは、子供嫌いの継母が、事故を装って、雄一を衰弱死させるために目論んだことであった。
 母の助けを求める雄一に飢餓地獄が襲いかかる…」
 私が知る限り、史上最凶の漫画の一つです。
 罪悪感を一かけらも抱かない継母の徹底してドライな描写が、作品の陰惨さを際立たせております。
 ひばり書房黒枠での「くらやみ」からの再録であります。

2016年11月22日 ページ作成・執筆

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