金子晴お・他「怪談 消えた村」(1965年頃?/220円)
収録作品
・金子晴お「消えた村」
平家の落人の子孫が住む部落に迷い込んだ武士の冒険譚。
怪奇ものとは言い難いのですが、かなりの出来です。
・山谷ルミ子「青い城」
戦国時代が舞台。青い城に住む、容姿も心も美しい姫。しかし、姫は継母の手により殺害されてしまう。その姫に仕えていた、白痴の娘の復讐を描いた話。
内容云々よりも、白痴の娘の描写が、あまりにも大らか過ぎて、気になって仕方がありません。
(諸事情により、ここをクリック→〇)
・平田弘史「俺の宝」
偽物の刀に死んで後もこだわる、武士の妄執を描いた短編。
非常に味わい深い、いぶし銀のような作品です。
タイトル・ページの激渋な侍は、缶コーヒーのCMでトミー・リー・ジョーンズと共演させたいぐらいです。
平成26年3月26日 執筆・ページ作成