影丸譲也「キングゴリマン」(220円/1965年5月頃)



「山中に「幽霊邸」と呼ばれる屋敷があった。
 そこでは、博士と助手が、人間とゴリラの頭脳を入れ替える実験を行っていた。
 だが、実験はことごとく失敗し、博士は幾人の人命が失われたことを嘆く。
 ある夜、屋敷に、一人の男が押し入る。
 彼は、護送途中、刑事を射殺して逃亡した殺人犯人であった。
 助手は彼に眠り薬を与えた後、博士に彼を実験に使うよう勧める。
 実験は見事に成功。
 しかし、助手にはある目論見があり、博士と、殺人犯人の脳を持つゴリラを射殺する。
 彼は、ゴリラ脳の男をプロレスラーとして使い、大儲けしようとしていた。
 「ゴリマン」はゴリラ・パワーで連戦連勝。
 その「ゴリマン」に「仮面の騎士」を名乗る正体不明の青年が挑戦状を叩きつける。
 勝敗の行方は…?」

 影丸譲也先生にしては異色の内容ではないでしょうか?
 恐らく、怪奇映画(恐らく「獣人ゴリラ男」。未見です)の影響があると思いますが、巧みな構成で読ませます。
 また、プロレスもちゃんと研究して、漫画に取り入れているところは流石の一言です。

・備考
 ビニールカバー剥がし痕あり。カバー痛み(背表紙上下欠損、かつ、裏にテープ補強)。一部、綴じ外れ。

2021年9月18日 ページ作成・執筆

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