ジョージ秋山「灰になる少年 〜ジョージ秋山恐怖劇場」(1997年12月1日初版発行)

 収録作品

・「灰になる少年」(1973年「週刊少年ジャンプ」39号〜49号)
「会社社長の父親と、元・ミス日本の母親を持つ少年、松原潮
 何不自由ない幸せな生活を送っていたが、ある日、チンピラ風の青年から
「いまのうちだぜ おまえがそうやってしあわせにくらせるのもな」
 と言われ、以後、不安を抱くようになる。
 その頃から、少年の家庭には事故や異変が続出。
 徐々に、少年は、父親が母親を殺そうとしているのではないかと疑心暗鬼にとりつかれる。
 また、父親の行くところで起こる、生首を切断する連続殺人事件。
 少年の父親の秘密とは…?
 そして、鎌を手に襲いかかる、謎の怪物の正体は…?」

・「フィッシュ・ラーゲ」(1983年「週刊漫画ゴラク」3月10日号〜12月8日号)
「無数の毒蛇のたむろする蛇淫孤島。
 ここはアシカ共和国の持ち物であり、日本人は立ち入ることができない。
 荘八とその娘の久留女はボートで島の周辺を回っていたところ、海面に幼女(の割には発育よし)が浮いているのを発見する。
 陸に連れて帰るが、幼女は記憶をなくしており、荘八は彼女を「フィッシュ」と命名する。
 久留女がフィッシュに島のことを思い出させようとすると、フィッシュはただ一言「怖い」と呟き、「怖い怪物」のイメージが頭に広がったと話す。
 その夜、荘八は再び蛇淫孤島に向かい、家には久留女とフィッシュの二人きり。
 その二人を、卑猥な造形の化け物と、無数のペニス型の蛇が襲う。
 二人は船で海へと逃げ出すのだが…。
 蛇淫孤島の秘密とは…?」

・吉森康「解説」
 「灰になる少年」について的確な指摘がなされております。
 が、「フィッシュ・ラーゲ」には一言も触れず。その気持はわかります。

 トラウマ・ホラーの歴史的名作「灰になる少年」と、「フィッシュ・ラーゲ」のカップリングです。
 ただ、私、ジョージ秋山先生の作品とは全くと言っていいほど、波長が合わず、大した解説はできません。
 興味のある方は是非自分の目で確かめてみてください。どちらの作品も見所はてんこ盛りです。
 特に、「フィッシュ・ラーゲ」は本当に意味がわからない!!
 鍋で煮詰めたような性的妄想を、成り行き任せに継ぎはぎした挙句、モンスター漫画へと突入してしまう経緯がさっぱり理解不能で、グーグルで調べてみたら、この作品、単行本で五巻もあり、どうも長編の一部を抜粋したもののようです。
 個人的な推測ですが、ジョージ秋山先生の怪奇マンガがあまりなかったため、「フィッシュ・ラーゲ」のホラー的な部分でお茶を濁したのではないでしょうか?

2018年8月31日 ページ作成・執筆

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