原やすみ「恐怖の街」(220円)



「ある町で若い娘が次々と姿を消す。
 怪しいのは町を見下ろす高台にある古城で、その城に怪しい光が灯ると、町の娘が何者かにさらわれるのであった。
 そこで、ジョーは古城の持ち主であるマリーに手紙を書き、町に戻って来てもらう。
 マリーは町人から事情を聞き、単身で城を訪れる。
 城には猿のような小人(名前はゴリ)や黒装束の男たちが住みついており、彼女は拘束される。
 一方、ジョーは娘をさらった黒装束の男たちを追うものの、あっさり捕まってしまい、マリーと同じ部屋に入れられる。
 マリーは城の仕掛けを熟知しており、ジョーの助けを得て、部屋から脱出。
 彼らはさらわれた娘たちを捜すうちに、地下室で奇妙な実験をしている白髪の老人を目にする。
 白髪の老人は何の実験をしているのであろうか…?
 そして、老人の正体は…?」

 相変わらず、テキト〜&デタラメかましまくってる内容ではありますが、何だかんだ言って、面白いです。
 この本の見所は二つありまして、まず、冒頭のカラーページ。
 ストーリーの説明などせず、「スリラー」な感じのイラストが四ページ続きますが、あまりに意味不明で、本文に入る前から混乱させられます。
 そして、ラスト、包帯人間は誰?という懸賞になっており、正解者の中で二十名に原画をお送りすると書かれております。
 でも、これ、よくよく読むと、マリーが包帯人間というのは無理があります。
 とすると、一体誰なんだ…?
 答えを御存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけますと幸甚の至りです。
 ちなみに、タイトルページの緑色の顔をしたヘンなオヤジは作中には出てきません。(アイツ、一体何者なんだよ?!)

・備考
 ビニールカバー貼り付け。糸綴じあり。底にゾッキ線。シミや汚れ、多し。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕あり。

2025年6月21日 ページ作成・執筆

曙出版・文華書房・リストに戻る

貸本ページに戻る

メインページに戻る