「オール怪談・36」(発行年月日不明/170円)



 収録作品

・いばら美喜「手おくれ」
「とある工場地帯の用水路。
 そこでは人が落ちたまま、行方不明となる事件が頻発していた。
 その近くで、友人を待っていた男は、その用水路の間際にたたずむ少女を見かける。
 少女に注意しようとした男は、少女によって用水路に突き落とされてしまった。
 少女は立ち去り、曲がり角で父親と出会う。
 この父娘の秘密とは…?」

・古賀しんさく「人形の行方」
「とある少女の家の人形達。
 彼らは半月前に行方不明になったクロちゃん(ボンゴを叩いているク○○ボウの人形)を探していた。
 クロちゃんの身に起こった事件とは…?」
「ユーモア怪談」とのことですが、「怪談」でもなく、「ファンタジー」でもなく、単なるヘンな話です。
 ここまで「純粋」にヘンな話というのは、なかなか珍しいのでは?

・落合二郎&サツキ貫太「奇蹟の十字架」
「罠にはめて、刑務所に送り込んだ、元の子分の復讐に怯える暴力団の組長。
 彼は、さしでの決闘を挑まれ、決闘に向かう途中、少年に呼び止められる。
 少年は「奇蹟の十字架」なるものを差し出し、この十字架はどんな望みでも叶うともちかけられる。
 実際、少年が我が身が二つになれと念じたら、少年が二人になった。
 組長はその十字架を百万円で手に入れ、決闘に臨むが…」

・備考
 背表紙上部にテープによる補修あり。全体に渡って、下部に水濡れの痕あり。

平成26年7月23・24日 執筆・ページ作成

貸本・ひばり書房・リストに戻る

貸本ページに戻る

メインページに戻る