松下哲也「屋根裏に光る眼」(220円/1965年2月頃)
「新しい住まいを探す母親と、椿ともみじの姉妹。
月夜の晩、彼女達は絶好の屋敷を見つけるが、そこは荒れ果てたお化け屋敷のような家。
その屋敷に住む老婆に見つからないよう、彼女達は屋根裏に忍び込む。
腰を落ち着けた椿達は、老婆の目を盗みながら、台所に向けて、鋭利な鋸で床や壁を切り抜いていく。
そこへ頬かむりをした泥棒のオヤジが絡み、彼女達の生活の行く末は…?」
この粗筋ではさっぱり意味がわからないと思いますが、表紙画像を見ていただければ大体の見当がつくのではないのでしょうか?
軽くネタばれをいたしますと、「擬人化」なのであります。
ファンタジーの装いを凝らしておりますが、テーマは「弱肉強食」ですので、読後感はちょっぴり複雑。
妙なところで、社会批判が出てくるところが、やはり「太陽プロ」テイストであります。
・備考
状態悪し。ビニールカバー貼り付け。ビニールカバーが破れたところの痛み大(特に、背表紙の部分、破れあり)。背表紙色褪せ。鋲による留めあり。本文表紙外れ。全体的にシミ、汚れ、水濡れ痕多し。
2015年7月9日 ページ作成・執筆
2016年9月18日 加筆訂正