松下哲也「夜が啜り泣く」(220円)

「日々の生活に不満たらたらの少女、エリ子。
 そんな荒んだ彼女の心に、謎の少女が忍び込む。
 エリ子は、大金持ちの少女、ゆかりの誕生パーティーに招待されるが、そこでケーキの蝋燭が宙に浮き、人を襲う怪異が起きる。
 それ以降、ゆかりの家に仕える老婆が姿を消し、ゆかりの母親も人が変わってしまう。
 全ては謎の少女が裏で糸を引いているのだが、少女の正体は一体何なのだろうか…?」

 唐沢俊一氏による「まんがの逆襲」の中でも紹介されていた作品です。
 お屋敷に入るのに、わざわざ跳ね橋(って言うんですかね、アレ)を下ろす描写について触れられておりましたが、確かにキテレツです。
 まあ、そこにあえて目を瞑ってもらえるなら、まあまあの出来なのではないでしょうか?
 ストーリーが散漫でわかりにくいのが難点ですが、残酷描写はいい塩梅ですし、謎の少女とこれまた謎の少年のトリッピーなバトルも頑張っております。
 ですが、舞台がどう控えめに見ても「西洋の城」というのがどうにも引っかかってしまう…そんな作品です。

・備考
 ビニールカバー貼り付け。

平成27年7月26日 ページ作成・執筆

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