森由岐子「恐怖のオーディション」(1987年10月13日第1刷発行)

「劇団虹に所属する、中条竹生、上月望結(もゆ)、鈴野瀬理は仲良し三人組。
 竹生は望結、瀬理の演劇部の先輩であり、また、望結と瀬理は姉妹のようなものであった。
 三人は、秋のミュージカル「お坊ちゃまはダンスがおすき」のオーディションに向け、練習に励む。
 最有力候補と目されていたのは、中条竹生と上月望結のペアで、特に、望結の母親は娘以上に熱を入れていた。
 しかし、オーディションでは二人とも落ち、ヒロイン役には鈴野瀬理が抜擢される。
 以来、瀬理の周囲では何者かの嫌がらせが続き、彼女はいつか殺されると追い詰められていく。
 竹生と望結の説得にも関わらず、瀬理はヒロイン役を降りると言い出し、遂には、池で溺死体で発見される。
 遺書もあり、瀬理の死は自殺と判断され、瀬理の代わりに、望結がヒロイン役に選ばれる。
 だが、彼女とその母親の前に、たびたび瀬理の幽霊が現れるようになる。
 瀬理の幽霊は望結に、自分は殺されたと訴えるのだが…。
 瀬理を殺したのは一体誰…?」

2018年9月8日 ページ作成・執筆

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