中岡俊哉・作/ほしのちあき・画「ポルターガイストの怪!! 騒霊の恐怖」
(1986年11月26日第1刷発行)

・「第一部 騒霊の恐怖」
「1984年。
 沖田(仮名)一家(両親、リカと栄一の姉弟)は北海道から東京に引っ越し、アパート暮らし(二階の八号室)を始める。
 長女のリカの誕生日(10月8日)の三日後、リカは夜の台所から食器の鳴る音を聞く。
 だが、台所を覗いても、誰もおらず、音の原因もわからない。
 翌日の夜、台所からはもっと大きな音が鳴り、家族はとび起きる。
 父親が台所に意を決して入るも、何の形跡もない。
 三日、眠れぬ夜を過ごした後、今度は同じ現象が、鈴木さんの部屋(一階の五号室)で起きる。
 アパートの管理人も、その部屋でポルターガイスト現象を目の当たりにするが、それきり収まる。
 しかし、二週間後の12月28日、今度は、沖田一家の隣の部屋(9号室)に誰かがいる気配にリカが気づく。
 管理人と共に、その部屋に入ると、歩く音と共に、畳に幽霊の足跡がつく。
 事件は一向に収まる気配がない中、学校で、北村先生がリカに話しかける。
 北村先生は騒霊騒動について聞き、野瀬霊峰という霊媒師について教えてくれる。
 一方、管理人は9号室を警察に調べてもらうと、天井裏から二つのバッグが見つかる。
 男物と女物のバッグで、一つには位牌、もう一つには人骨が入っていた。
 そして、ある夜、北村先生が野瀬霊峰と共にアパートを訪れるのだが…。
 このアパートに潜む騒霊の正体は…?」

・「第二部 ポルターガイストとはなにか?」
 中岡俊哉先生が「ポルターガイスト」について解説。
 特に、アメリカノースカロライナの騒霊屋敷、イギリスのロンドン近くの田舎町にある騒霊屋敷、イタリアのミラノに住む、騒霊現象で物体を引き寄せる女性に関する、先生自身が直に取材した記事が興味深い。

 「ポルターガイスト(騒霊)」について扱った心霊マンガです。
 トビー・フーパ―監督(実際の主導権はスピルバーグ)の名作ホラー「ポルターガイスト」の影響はあるものの、舞台が日本で、どうしても湿りがちなので、あそこまで派手ではないです…。
 ちなみに、漫画よりも、巻頭の写真ページにある「京都に住むOLのMさんの持っている人形」が最凶に不気味で、ヤバいです。
 何で、あんなもんを手元に置いているのでしょうか?(本気で閲覧注意です!!)

2022年6月12日 ページ作成・執筆

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