成毛厚子「悪夢」(1994年8月9日第1刷発行)

 収録作品

・「悪夢・ナイトメア」
「大学の助教授のローランと、大学のマドンナ、メリンダは結婚式を二週間後に控えていた。
 ある夜、友人達と集まっている時、マーシャという娘があるゲームを提案をする。
 夜中の0時過ぎ、真っ暗な部屋に蝋燭だけを持って入り、大きな鏡を右肩から振り返って見ると、未来の伴侶の姿が映るという。
 皆、乗る気になり、ローランも参加することになるが、実際、未来の伴侶なんかが鏡に映るはずはない。
 しかし、臆病なメリンダのため、彼は鏡に自分の似顔絵をマジックペンで描きこむ。
 ところが、メリンダの前に、マーシャが鏡のある部屋に入ってしまう。
 マーシャの後、メリンダの番となるが、鏡のある部屋から彼女の悲鳴が聞こえる。
 メリンダはひどく怯えているものの、その原因はわからない。
 その後、二人は結婚し、メリンダは妊娠する。
 だが、彼女はお腹の子供を恐れている様子であった…」

・「復讐の仮面」(1975年「増刊少女フレンド」2月号)
「華やかな姉の絵里と対照に、陰気な妹の亜希。
 姉の恋人、俊也に憧れ、演劇部に入部するが、セリフ一つ、まともに言えない。
 ある日、亜希は、姉の命令で、「マクベス」で使う、魔女の仮面を古道具屋に買いに行く。
 そこで、彼女は、見るからに不気味な仮面を手に入れる。
 その仮面は、かぶって、憎い相手を呪うと、相手が不幸になると伝えられる、アンナ=マリア=シュベーゲルの仮面であった。
 この仮面を用いて、亜希は姉を破滅させようと目論むが…」

・「黒猫の章」(1975年「週刊少女フレンド」9月5日号)
「夏休み、心臓に病気を抱える冬美は、千代子の祖母の実家に養生に訪れる。
 その家の仏壇には黒猫が棲みついており、その奥には、即身仏が祀られていた。
 冬美が、仏壇にあった古文書を調べると、即身仏は、渋川利右エ門という、殿様に仕えた医者であることが判明する。
 渋川利右エ門は、不老不死の薬を作るよう、娘を人質に取られ、十余年後に完成するものの、その頃には娘は獄死。
 怒った彼は、そばにいた「長緒」というものに薬を飲ませ、自分は少し嘗めて、即身仏になったと書かれていた。
 余命いくばくもない冬美は、不老不死の秘密を求め、長緒を探すのだが…」

・「魔界へのいざない」(1979年「増刊少女フレンド」3月号)
「ハンナ・バーモントという老女の出した、「悪魔買いたし」という新聞広告。
 彼女のもとに、グラハム・カーシュという黒魔術を研究する青年が訪れる。
 彼女は、子供の頃、古井戸に引きずり込まれ、行方不明になった妹のメリンダを、悪魔の力によって、救い出したいと願っていた。
 カーシュは、ハンナに、鏡を通じて悪魔が現れるよう願い、生贄として金貨百枚を古井戸の底にまくよう、教える。
 実のところ、カーシュはペテン師であったが、本当にメリンダが戻って来たらしい…」

・「恐怖招待席@ お話し人形」(1975年「別冊少女フレンド」2月号)
「超常現象の研究家のシンクレアは、彼と敵対しているロイに、霊魂の存在を証明すると宣言する。
 そのために、彼は自殺し、次の日の晩に、西洋人形を霊媒にして、死後の世界から交信するという。
 約束の晩、人形の前に集まったロイ達の目の前で、超常現象が起こるのだが…」

・「恐怖招待席A めずらしい味」(1975年「別冊少女フレンド」2月号)
「向かいの家での殺人を目撃した娘。
 彼女は警察に連絡するものの、肝心の死体が影も形もない。
 その家の主人は多趣味な人間で、今、最も関心があるのは「完全犯罪の遂行」とのことらしいが…」

・「恐怖招待状B 死神は夜来る」(1975年「別冊少女フレンド」3月号)
「ある夜、女子高性のマキは、憎い相手を殺す夢を見る。
 すると、夢に出て来た相手は、その夜の内に心臓麻痺で死んでしまう。
 彼女は、憎い相手や邪魔な相手を次々と葬っていくが…」

・「恐怖招待状C クモを見た!」(1975年「別冊少女フレンド」3月号)
「怪奇漫画家の留奈は、友人の祥子から秘密を打ち明けられる。
 祥子は、外科医だった兄の臨終の際、兄の口から蜘蛛が出てくるのを目にしたのであった。
 そのことから、彼女は蜘蛛が死の世界と何らかのつながりがあるのではないかと推測する。
 留奈は祥子に自分のところに来るよう勧めるのだが…」

2019年2月18日 ページ作成・執筆
2019年4月10日 加筆訂正

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