小室しげ子「ねじれたシルエット」(1984年2月6日第1刷 1986年11月20日第9刷発行)

・収録作品

・「ねじれたシルエット」(遠藤今日美・原作/「なかよしデラックス」昭和58年4月〜5月号掲載)
「篠原沙紀は、研究所で勤める父と二人暮しながら、明るい女子高生。
 学校では、野崎裕二と公認の仲だったが、そのことを知った父親は二人の交際に激しく反対する。
 ある日、後をつける何者かに気づいた沙紀と裕二はまこうとするものの、誤って裕二が階段から転落。
 大したことがないように見えたものの、裕二は頭を抱えて、ひどく苦しみだす。
 裕二の家に電話すると、すぐに男達が駆けつけてくるが、そのうちの一人は沙紀の父親であった。
 翌日、裕二は普段通りに登校するが、落ち込んでいた。
 裕二は沙紀に一方的に別れを告げ、沙紀のことを無視しようとする。
 あまりの裕二の態度の豹変振りに戸惑う沙紀の前に、昨日、沙紀と裕二を尾行していた男が現れる。
 彼は島村徹といい、新聞記者だった。
 島村は沙紀にある写真を見せる。
 それは、島村が七歳の時の写真で、その隣には、現在の野崎裕二とそっくりな人物が写っていた。
 一体どういうことだろうか…? 野崎裕二の秘密とは…?」

・「血ぬられたマリオネット」(「なかよしデラックス」昭和58年9月〜10月号掲載)
「イギリス西南部ソールズベリー近郊にある邸。
 アネットはそのお邸で働く、心優しい女中。
 母親や、同じ日に産まれた邸のお嬢様であるシルビアには冷たい仕打ちを受けながらも、病弱な奥方には優しくされていた。
 ある日、アネットの前に、流れ者のような不気味な男が現れ、シルビアに手紙を渡すように言う。
 しかし、手紙を渡して以来、母親やシルビアの彼女への態度が、目に見えて厳しくなる。
 どうも手紙に原因があるようだが、その手紙はアネットの母親によって焼かれてしまった。
 その夜、アネットの母親は何者かに斬殺される。
 そして、アネットの手に血に濡れたハサミがあった…」

・「呪われたラブゲーム」
「大女優、水城摩耶の一人息子である国島涼。
 その母親にそっくりなルックス故、彼は、学校で大人気であった。
 誠子の友人の村野かおりは彼へのアタックが成功し、交際することとなる。
 しかし、程なく、かおりは絞殺されてしまう。
 この最近、釣り糸のようなもので女子高生を殺害する事件が続いていたのだが、かおりもその被害者であった。
 犯人は誰なのだろうか…?」

平成27年6月6・7日 ページ作成・執筆

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