松下哲也「残酷少女」(190円/1963年8月1日頃完成)



「小百合は、坂道の途中で、乳母車を目にする。
 赤ん坊が泣いていたので、あやすが、赤ん坊は、彼女とは仲の悪い高子の妹であった。
 小百合はその場から立ち去ると、先程の乳母車が暴走、赤ん坊は川に投げ出され、死んでしまう。
 高子は、小百合が乳母車の止め木をとったせいと、復讐を決意。
 一方の小百合は、誰かが止め木を取ったのではないかと考えるが、その相手を見つけ出すことができない。
 ある日、小百合の姉の子供、マキが高子に誘拐される。
 高子からの手紙には「うらの原っぱ」に来るよう指示されていた。
 小百合がそこに向かうと、マキは頭髪をむしられた状態で泣いていた。
 更に、高子は原っぱに火をつけ、小百合とマキは火に取り囲まれてしまう…」

 松下哲也・名義の恐らく、第二作目です。(注1)
 勢いだけで描かれた感じで、メチャクチャな話です…。
 本編よりも後記での、松下哲也先生のフレッシュマンぶりの方が印象的でした。

・注1
 以前は「船木洋治」のペンネームで描いていたらしいのですが、作品を確認できておりません。
 もしもご存知の方がおられましたら、ご教示いただけると幸いです。

・備考
 ビニールカバー剥がし痕あり。糸綴じあり。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕とマジックでの書き込みあり。

2021年4月1日 ページ作成・執筆

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