阿木二郎「ママが怖いの」(200円)
「田島リツ子は、父親の再婚相手がどうしても好きになれない。
芸者上がりの新しい母親も、リツ子を目の敵にして、互いに憎み、いがみ合う。
そのうち、リツ子は、母親の目的が、会社社長をしている父親の金であることに気付く。
どうにかして両親が別れるようにしなければ、と焦るリツ子だが、やはり母親の方が一枚上手で、うまくいかない。
ある日、嫌がらせの仕返しのため、リツ子は台所の床に蝋を塗る。
些細ないたずらのつもりが、母親が転倒した際に、煮えた油を顔半分に浴びてしまう。
母親は顔半分に火傷の痕が残ることになり、リツ子を呪いながら、家を出る。
自分のしたことに激しく後悔するリツ子。
だが、親友のエミ子はリツ子の話を聞いて、不審に思う。
エミ子は独自に調査を開始、継母の企みを暴こうとするのであった…」
・備考
ビニールカバー貼り付け、それによる歪みや痛み。表紙の右上に破れあり。背表紙色褪せ。糸綴じの穴あり。前後の遊び紙に貸本店のスタンプや書き込み、貸出票の剥がし痕あり。全体に渡って、シミ多し。
2016年5月14日 ページ作成・執筆