くどういちろう「怪奇闇の鮮血」(150円/1958年6月20日発行)

「烏山五万石、山坂家は幕府から取り潰されるが、莫大な埋蔵金と引き換えに、家の再興を申し出る。
 若年寄の本多大和守から返事が来て、家老の牧良エ門は、息子の剣四郎と共に、犬上山から江戸へと出発する。
 二人は江戸で、本多大和守の甥である鬼頭玄蕃の屋敷に泊まることとなるが、それは、埋蔵金の地図目当ての罠であった。
 鬼頭玄蕃、和地、五味の三人は、牧良エ門と剣四郎に毒を盛り、そのまま、墓場へと埋める。
 そして、埋蔵金の地図は三つに分け、ほとぼりが冷めてから、掘り出そうと目論む。
 しかし、剣四郎は死んではいなかった。
 彼の姿は毒のせいで変わり果てた姿になり、余命は約一か月。
 それでも、地図を取り戻そうと、まずは五味を斬殺。
 次いで、和地を襲うが、その場に、弟の兵馬が現れる。
 剣四郎は彼に自分の正体を秘密にするものの、玄蕃は兵馬に、剣四郎が兵馬の父兄の仇だと吹き込み、敵対することとなる…」

・備考
 カバー欠?ハードカバーに痛み。前後の見返しに剥がし痕あり。

2021年1月18日 ページ作成・執筆

貸本・その他の出版社・リストに戻る

貸本ページに戻る

メインページに戻る