東田健児「誰も俺を知らない」(150円)
「塚原卜伝の創始した剣術、新当流。
その正当性を巡って、鏡道場と牧田道場は五代にも渡り、血みどろの争いを続けていた。
ある日、鏡道場主、一心斎の息子、新太郎は、恋人の志野の制止を振り切り、宍戸の杜へ向かう。
宍戸の森は、弥源太と豹之進の牧田兄弟が狩りをする場であった。
新太郎は豹之進の命を狙うが、豹之進が放った矢が偶然に新太郎の命中。
新太郎が豹之進を呪いつつ崖から転落した直後、豹之進は全身を激痛に襲われ、気絶する。
気が付くと、豹之進の姿は、新太郎へと変わっていた。
彼は、牧田道場に戻り、自分は豹之進だと主張するも、信じてもらえない。
更に、豹之進の恋人、萩江の父親を殺した罪で捕らえられる。
代官所では死罪の判決を受け、彼は、弥源太と萩江の手にかかって殺される。
しかし、致命傷を負っているにもかかわらず、死ぬことができない。
瀕死の彼を、志野とその弟、専次郎は助け、洞窟で療養させる。
一方、鏡道場では、一色数馬が道場を乗っ取り、牧田道場の主要人物を皆殺しにすべく画策する。
豹之進は悲劇を食い止めようとするのだが…」
アイデアとストーリーはまあまあ良いと思います。(最後の最後まで、救いはありませんが…。)
画力に関しては、発展途上ですが、まあ、これも、皆、通る道であります。
個人的には、作者の熱意を買いたいと思います。
・備考
ビニールカバー剥がし痕あり。カバーや表紙に折れあり。前後の見開きにテープ痕あり。
2019年11月7日 ページ作成・執筆