どやたかし「影が笑ってる」(220円/1966年頃)
「須見優子は桐陰高校の二年生で、趣味はカメラ。
彼女は、アマチュアカメラマンで結成した「自由フォトクラブ」の会員であった。
ある日、同じくフォトクラブの会員である飯野正男が、自室で何者かに青酸カリで毒殺される。
また、彼の作品、「郷愁」の写真が、ネガも含めて、盗まれる。
「郷愁」は、幼い女の子が一人、駅のホームで寂しそうに佇むところを写したものであった。
優子は、このことから、友人の日下部玲子の家で起きた誘拐事件と関係があるのではないかと考える。
玲子の家では、妹のマミが誘拐されたらしいが、家族は皆、その噂をかたくなに否定していた。
ふとしたことから、「郷愁」の写真を入手した優子は、独自に捜査を開始するのだが…」
それなりによくできたミステリーだとは思いますが、ただ一つ、どうしても納得できないところがあります。
それは、証拠の写真に写っている影と、容疑者の写真の影が一致するというシーン(二枚の写真は別々の時間・場所で撮影)でして、絶対にありえないと思います。(右上の画像を参照のこと)
でも、考え方を変えたら、斬新な発想かも…(でも、発想を活かすことができるかどうかは別問題)。
・備考
ビニールカバー剥がし痕あり。糸綴じあり。前後の遊び紙、貼りつき、そのため、p1に剥がれあり。
2018年11月9日 ページ作成・執筆