黒田みのる「金縛りがくる!」(1986年9月13日第1刷発行)
「中学二年生の平凡な女の子、宮田ミサ。
九月のある夜、彼女は金縛りに襲われ、黒い靄のような人影に襲われる。
数日後の朝、家を出たところで彼女は車に轢かれそうになるが、車の後部座席に少女に目が釘付けになる。
以来、ミサは彼女のことを考えるたびに、とにもかくにも懐かしくて、溢れる涙を止めることができない。
その後も何度か、その少女とニアミスをするものの、口をきく機会には恵まれない。
ある夜、ミサは再び金縛り体験をする。
人の形をした黒い靄はミサを殺そうとするが、何故か途中で退散。
ミサは意識が遠のく中、あの少女の姿を見たように思う。
日曜日、ミサは、あの少女と知り合いの、下級生の吉村と、少女の住むところを訪ねる。
そこは古びたアパートで、管理人らしき老人は、少女は引っ越した後だと話す。
またもや泣き出すミサを見て、老人は彼女を「姫」と呼び、二人は突然、昔の言葉で話し出す。
言葉から判断すると、二人は主従関係にあるらしく、ミサは探している少女は「あや姫」というらしい。
だが、老人が姿を消すと、ミサは普通に戻り、先程のことは全く覚えていなかった。
外に出たミサと吉村は、死後の世界を研究していると話す青年と出会う。
彼はミサにもう一度、金縛りにあうと予告するのだが…。
ミサが懐かしく思う少女の正体とは…?」
ストーリー云々よりも、ふとした拍子に、どろどろした涙を流しまくるヒロインの方が印象的でした。
pp36・37で見開きいっぱいで涙をどろどろさせているのは、もはや粘液に近いです。
2018年12月13日 ページ作成・執筆