黒田みのる「京都からきた霊少女」(1987年11月13日第1刷発行)

「初秋の京都。
 早坂ユカは、京都生まれで京都育ちの若きOL。
 彼女は、会社で課長から、また、家に電話した時等と何度も「八…」という謎めいた言葉を耳にする。
 更に、自宅では、亡き父親の位牌に幾つもの霊の顔を視る。
 その中には、父親の顔もあり、彼はユカに、京都から出ないよう警告する。
 翌日、ユカの母親が失踪。
 通帳と一緒に残された置手紙には、京都から出てはいけないと書かれていた。
 ユカは、母親の行方を捜すために「八…」について調べようとする。
 まず、会社で課長を問い質すが、彼には、自宅で視た霊が憑いていた。
 その霊を追い、会社を出た時、婚約者の小淵明夫が彼女を迎えに来る。
 彼は、ユカの父親の霊を夢に見たと言い、彼女と共に東京行の新幹線に乗る。
 二人は東京タワーで霊達を会い、母親が八ヶ岳に行ったと知る。
 霊達が言うには、ユカは「すごい霊力の持ち主」らしい。
 翌日の午後、小渕沢に行けば、全てが明らかになるらしいが…」

 ヘンなマンガです。
 相変わらず、間延びした「黒田・節」で、ワケがわからないまま、進行しますが、ラスト、唐突に「神のしもべたる霊達 vs 悪魔群団」のバトルへと突入!!
 呆気にとられていると、ヒロインが霊能力で悪魔をあっさりブチ殺して、ジ・エンド…となります。
 とりあえず、どういう意図で、また、どのような層に向けて描かれたのか?ということがさっぱりわからず、(作品内容はすぐに頭から抜けてしまいますが)妙な読後感のみ残ります。

2020年12月10日 ページ作成・執筆

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