さがみゆき「美少女とカラス」(1972年3月31日発行)
「転校生の由利桜子は美しいが、奇妙な少女であった。
桜子は、隣の席の小野けい子に異常な程の関心を寄せる。
桜子は死体を写した写真をけい子に見せ、この秘密を共用することで、二人は接近する。
下校途中、桜子はけい子に「わたしひとりだけの友人」になるように言い、誓いの儀式と称して、けい子の左腕に噛みつく。
そして、けい子に桜子の同じ部分を噛むように促し、これで永遠の友情が約束されたと、桜子は語る。
この時以来、桜子とけい子は二人だけで過ごすようになる。
そして、桜子はその美しい外見とは裏腹に、内なる猟奇性を露わにしていく。
けい子は桜子に反発と嫌悪を覚えながらも、桜子の猟奇性に否応なく惹かれていくのだった…」
ひばり書房から貸本として出版された「奇女を銀の皿へ」を大幅に加筆したものです。(注1)
後に、ヒバリ・ヒット・コミックスにて「血まみれカラスの呪い」のタイトルでも出ております。
その際、色づけと写植の変更が行われておりますが、それ以外の内容の変更はないようです。
あと、黒枠単行本には巻末に「私と怪獣」というコラム(?)が載っております。
さが先生のお気に入りの怪獣は「カネゴン」だそ〜な。
・注1
貸本との差異は「血まみれカラスの呪い」のページを参照にしてください。
・備考
読み癖あり。カバーの上部に欠損、その他の痛みあり。ページ割れ、多々。後ろの遊び紙、ヨレ、折れ。
2020年11月23日 ページ作成・執筆