五島慎太郎「吸血ドラキュラ」(1974年3月20日発行)



「日本人を父、英国人を母に持つ、美奈・ハーカー。
 両親を亡くした彼女は、英国に住む母方の叔父ジョナサン・ハーカーのもとへ横浜から船で向かう。
 だが、船旅の途中、船上で殺人事件が続けて起こる。
 被害者は、身体から一滴残らず血を失っていた。
 嵐の夜、夜中に美奈が目覚めると、船の乗員は皆殺し。
 バルナから乗った男が、美奈に牙を剥いて襲いかかってきて、美奈は海に転落してしまう。
 翌日、浜辺に打ち上げられた美奈を、アーサー・ホルムウッドとその恋人ルーシー・ウエステランが発見する。
 美奈はアーサーの屋敷で介護を受け、意識を取り戻す。
 船の難破を知った美奈は、船上で起こったことを話すが、誰も信じてはくれない。
 一方、アーサーは美奈に去年溺死した妹の面影を見出だし、手厚く世話をするが、ルーシーはアーサーの愛情が美奈に移ったと嫉妬する。
 悲嘆に暮れるルーシーは部屋で泣き疲れ、気が付くと、もう夜中。
 空腹を覚え、台所に向かおうとすると、廊下をコウモリが飛び回っている。
 そして、ルーシーの目の前に、船上で美奈を襲ったドラキュラが姿を現すのだった。
 ドラキュラはルーシーを吸血鬼に変え、彼女の嫉妬を利用して、美奈を狙う…」

 ヒバリ・ヒット・コミックスにて再刊されておりまして、詳しい解説はそちらをどうぞ。
 三年ぶりに読み返しましたが、古賀新一先生の影響が露わなのが印象的でした。
 あと、「もう一滴吸ってやろう」のセコさに心が震える…。

2019年2月6日 ページ作成・執筆

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