古賀新一「白へびの恐怖@」(1972年8月25日発行)
    「白へびの恐怖A」(1973年3月5日発行)

「墓場で、少女の死体が、ペットの白蛇と共に、埋葬される。
 少女の母親は、引っ越しトラックから落ちてきた花瓶に当たって亡くなり、悲嘆に暮れた少女は自殺したのであった。(注1)
 死んでも死にきれない少女は、ペットの白蛇の力を借りてか(詳しい説明なし)、蛇女として蘇る。
 復讐の鬼となった蛇少女を、少女の爺やは止めようとするが、彼女の呪いはとどまることを知らない。
 蛇少女は、恨みを晴らすため、花瓶の持ち主のえり子をあの手この手で襲う。
 遂には、自分と入れ替わりで、えり子を埋葬させることに成功。
 次は、えり子の家族に蛇少女の魔手が伸びる…」

 「白へび館」の好評を受けて、「マーガレット」で描かれた作品です。
 時代を考えると、傑作と評価しても差し支えないのではないでしょうか?
 前作と同じノリではありますが、蛇少女が息つく暇もなく繰り出す、バリエーション豊かなショック描写がなかなかに愉快痛快!!
 特に、お化け屋敷のシーンは、おどろおどろしさと妙なユーモアが絡み合い、白眉だと思います。
 あと、単行本のジャケット・イラストも最高にイカしてます!!(古賀新一先生のひばり書房黒枠単行本もジャケットの中でも一二を争うジャケットではないでしょうか。)
 ちなみに、気になったのは、二巻のpp117〜140(ろくろ首のシーン)の間の絵柄が、他のページと比べて違うこと。
 このページは単行本化の際に描きなおされたものなのでしょうか?
 もしもこの作品が連載されている「マーガレット」をお持ちの方がいられましたら、ご教示いただけると幸いです。

 「白へびの恐怖」は、ヒバリ・ヒット・コミックスでは再録されませんでしたが、1970年代後半に出版された合本にて一冊にまとめられてます。

2017年6月19日 ページ作成・執筆

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