清水修「魔血子」(1974年12月20日発行)



「静かな山奥の村。
 絵の勉強のために滞在している画学生の楓里夫は、美しい少女と出会う。
 真知子と名乗る少女は村の人間ではなさそうで、村はずれのお堂に一人住んでいた。
 里夫は真知子を題材にして絵を描くうちに、互いに愛を深めていく。
 しかし、真知子の正体は、戦国時代から四百年以上、生きながらえている吸血鬼、魔血子であった。
 里夫は真知子が村で連続して起こる失血死事件に関係があることを悟る。
 里夫が真知子にそのことをほのめかすと、真知子は吸血鬼の本性を現し、里夫の喉に噛みつく。
 里夫が意識を取り戻すと、お堂に寝かされていた。
 長い間、吸血鬼として生きてきて初めて愛した里夫を魔血子は殺すに忍びなかったのである。
 魔血子は里夫に自分の過去を明かし、自分を殺すよう頼むのだが…」

 ひばり書房黒枠期の代表作の一つとして高名な作品です。(読んだことがある人がどれだけいるのかは知りませんが…。)
 作者、清水修先生は「清水おさむ」名義でエロ・マンガを描かれていた方という話です。(私には専門外です。)
 このマンガに関しては、いろいろな方が含蓄ある紹介文を書かれておりますので、大して知識を持ち合わせていない私ごときがとやかく言っても仕方ありません。
 とりあえず、感想を述べると、「B級怪奇マンガ」としてはそれなりに面白く、後半、グロ描写を頑張っているところにとっても好感を持ちました。(下の画像を参照のこと)
 と、感想はそれだけなのであります。
 「B級怪奇マンガ」としてはいい内容なんですけどね…私にとっては、それ以上でも以下でもないんです。

・備考
 貸本。糸綴じあり。カバーに貼り付け痕あり。本体表紙裏、破れあり。(上で、ぶつくさ言っておりますが、美本を持っていない貧乏人の僻みと言われれば、その通り。)

2017年1月9日 ページ作成・執筆

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