「土曜漫画 1967年9月1日号」(70円)


 個人的に、気になった作品

・関根義人「日本ゴー姦史」
 日本の犯罪史に残る有名な強姦(殺人)事件をギャグ漫画にしたてるという実に不謹慎な代物。
 しかも、あまり面白くないのが、ダメダメ感に輪をかける。
 ちなみに、強姦(殺人)事件だけでなく、阿部定や説教強盗まで採り上げる無節操ぶり。
 探して読むほどの価値はないもけれど、実に「土曜漫画」らしい漫画だと思い、紹介いたしました。

・吉野よし「病院天国」
 病院を舞台にした一コマギャグ漫画。
 この号から始まったのか、ちゃんと確認を取れていないが、この回に作者の来歴が記されている。
 吉野よし先生は
「昭和十一年千葉県生まれ。
 武蔵野美術大学を卒業後、油絵の新鋭として前途を期待されたが、じん臓結核に倒れ、五年以上のサナトリューム生活をおくって漫画に転向。
 病院を楽しく考えようと「病院天国」を描く。」
 とのこと。
 優れたアイデアが楽しく、私は「病院天国」が好きだ。
 吉野よし先生の他の漫画はあるのだろうか?

・岩浪成芳「別世界への扉」
「老科学者が一人住む屋敷に、書類整理のアルバイトに来ている小谷次郎。
 彼は帳簿の整理を進めるうちに、奇妙なことに気付く。
 老科学者が一人で行っている実験・研究費は莫大なものなのに、その金の出所がわからない。
 小谷は、老科学者が近寄ることを禁じた、厳重に鍵のかかっている部屋が怪しいと睨む。
 見たところ、老科学者はその部屋から宝石を持ち出し、換金しているらしい。
 ある日、老科学者がその部屋に入った後に、次郎も後に続いて入る。
 しかし、部屋には老科学者の姿はなく、中央の天井に奇妙な機械が据えつけてあるだけであった。
 その機械の下に入ったとたん、奇妙な感覚に襲われると、次郎は全く見慣れぬ世界にいた。
 そばには科学者がおり、ここは、彼が光子ロケットエンジンの研究中に偶然、発見した、次元の異なる世界だと説明する。
 この世界には宝石が溢れ、人類もいたが、男のサイズは小さいうえに数が少なく、女達が奪い合いをしていた。
 老科学者は小谷に手持ちの宝石を全部やり、両世界の平和のため、全てを忘れるよう頼む。
 もとの世界に戻った後、老科学者は、別世界へと通じさせる機械を分解することを決意するのだが…」

2019年8月3日 ページ作成・執筆

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