「土曜漫画 1967年9月1日号」(70円)
個人的に、気になった作品
・滝田ゆう「夏の終り」
「夏。
若い娘が浜辺で三人の青年と知り合う。
デザイナーでプレイボーイのM。
東大生のS。
自称マージャン教師のY。
夏は終わり、三人とは別れたが、以来、来るものが来ず…」
・篠原節「呪われた情事」
「若くてハンサムで、金持ちの岡田孝男には一つだけ悩みがあった。
それは妻が長い間、病気で臥せていたことである。
そのため、彼は、芸者の小若と長い間、深い関係にあり、小若の方も真剣であった。
ある時、二人は箱根に二泊三日の予定でドライブに出かける。
日暮、箱根峠に差し掛かった頃、彼は着物姿の女性を車に乗せる。
だが、バックミラーで彼女を見ると、髪は乱れ、口は大きく裂けて、二人を睨んでいるように映る。
そして、彼らは湯旅館へ到着するのだが…」
・岩浪成芳「ローレライ」
「蛭川地区で頻発している失踪事件。
若い新聞記者、阿佐川は蛭川に向かい、事件について取材を始める。
聞き込みを進める中、彼は、猟師の太十が池の畔で倒れていたという話を聞き、本人に会いに行く。
太十によると、彼が猟に出ていた時、般若池の畔で、全裸の美しい娘が二人、水浴びをしていたという。
彼に気が付いた娘達は、甲高い声をあげ、その声で、太十は身体が痺れて動かなくなる。
猟犬が女達にとびかかったので、太十はかろうじて逃げることができたが、翌日、猟犬はズタズタになった死体で発見されたのであった。
更に、阿佐川が聞き込みを続けると、虎平という老人が、蛭山峠にドライバー相手の女がいると、若者相手に吹聴していることを知る。
真相を確かめる為、阿佐川は蛭山峠に裏道から登るが、途中、ロケットを発見する。
殺人音波を発する女達の正体とは…?」
・備考
綴じ部分、破れ。
2019年7月27日 ページ作成・執筆