「土曜漫画 1967年10月27日号」(70円)


 個人的に、気になった作品

・滝田ゆう「ぺろぺろ事件始末記」
「若い女性が「ぺろぺろ」やられて失神する事件が続発。
 警察はなめられてなるものかと婦警を使って、犯人逮捕にこぎつける。
 さて、ぺろぺろ事件の公判の行方は…?」
 「寺島町奇譚」あたりしか知らない、滝田ゆうファンの方が読んだら、悶絶必至のくだらなさです。
 でも、「土曜漫画」の滝田ゆう作品を埋もれさせるには惜しいなあ…と思う今日この頃…。

・岩浪成芳「誘拐」
「世界中で、優秀なスポーツマンが次々と蒸発する。
 野球チーム、ジャガースの市川は、チームメイトの松戸が行方不明になったと聞き、蒸発事件の手がかりを得る。
 二人が飲みに行った夜、松戸は、謎の美女にパーティに誘われ、ほいほい付いて行ったのであった。
 市川はその女をあちこち探して回り、ようやく五日目、女を発見して、尾行する。
 彼女が入った屋敷は売春クラブと思われたが、そこでは人知の及ばぬ、恐るべき陰謀が進行していた…」

・田中八郎「新宿の黒い恋」
「23歳のホステス。
 彼女は、17歳の時、お手伝いに行っている家の主人に頼まれ、二十万円で処女を売る。
 しかし、その二十万は妻の金であり、彼女は泥棒扱いされ、仕事先を追い出される。
 彼女が途方に暮れていると、優しそうな青年に声をかけられ、彼の部屋へと行く。
 だが、そこで輪姦され、ことの最中の写真を撮られてしまう。
 こうして、ホステス稼業を始めて、六年。
 男に不信感を抱く彼女の「黒い恋」(隠語でセックスのこと)とは…」

2019年11月2日 ページ作成・執筆

雑誌/付録・リストに戻る

メインページに戻る