「土曜漫画 1969年1月17日号」(100円)



 個人的に、気になった作品

・いばら美喜「因果はめぐる」
「浪人の香川兵部は両替業の天満屋を訪れる。
 妻のお産の費用のため、主人の甚兵衛に十両を用立ててもらうためであった。
 兵部は以前、甚兵衛の娘、早苗が浪人に襲われていたところを助けた恩があったが、甚兵衛は担保がなければ貸されないと申し出を蹴る。
 それならば、その時は受け取らなかった礼金を兵部が求めると、甚兵衛ははした金で済まそうとする。
 怒り心頭に達した兵部はその場を立ち去るが、夜、天満屋を再訪。
 彼は、甚兵衛夫婦とその赤ん坊を斬殺し、早苗を手籠めにした後、これも殺害。
 そして、千両箱を持って立ち去るが、それから、十日後…」
 タイトル通りのオチを持つショートショートです。
 これと似たような内容に「赤ん坊」(「漫画天国」収録)という大傑作があり、いつか画像付きで紹介したいと考えております。

・岩浪成芳「恐怖の悪魔茸!」
「ムジナ谷に流星が落ちて、一年後。
 そこでは若者達の失踪事件や、山女の絞殺事件等、奇怪な出来事が起こる。
 ある日、老いた植物学者がムジナ谷に放火。
 老いた植物学者が放火犯として捕らえられるが、彼は署長に博士はムジナ谷のキノコがインベーダーであると話す。
 そして、彼はキノコを食べ、自らの身体でそれを証明する…」
 ネタばれとなりますが、白川まり奈「侵略円盤キノコンガ」以前に、茸の胞子が隕石に付着してやって来るという内容です。
 恐らく、海外のSF小説に元ネタがあるのでしょうが、残念ながら、私の乏しい読書量では見当もつきません。
 もしも、心当たりのある方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると幸いです。

2019年4月13日 ページ作成・執筆

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