「土曜漫画 1970年4月24日号」(100円)



 個人的に、気になった作品

・沢井修一「地球最後の夜」(注1)
「突如、葉巻型の彗星が現れ、三十分後に地球は滅亡する。
 そのわずかな時間、青年は、好きなあの娘をものにするために、彼女のもとに向かうのだが…」

・岩浪成芳「魔女クラブ」
「暇を持て余した女性達が結成した魔女クラブ。
 彼女達は様々な手を使って、男を陥れ、その悪行をクラブで報告する。
 そんな中、手ぬるいと、一人の女性が自分のやり方を披露するのだが…」

・いばら美喜「婦系図(おんなけいず)」
 表紙では「名作映画を誌上で完全再現」と謳っておりますので、映画のコミカライズなのでしょうが、未見です。
 また、泉鏡花の原作は私如きでは歯が立たず、未読ですので、どれほど、原作に忠実なのかわかりません。
 ともあれ、17ページしかないので、おおまかなストーリーだけではないでしょうか。




・湧井和夫「続・ERO寺地獄図絵巻」
「黄金狂時代の悲劇」〜金が浮いていた時代は今日ばかりではない。どこから盗ってきたのか噛んっを盗った賊は、塔上にのぼり、腹を裂いて奪った黄金を撒いている。
「異教徒の虐待」〜島原の戦い以前でも異教徒は迫害された。特に領主であった松倉重長は変態性欲者で、婦女をとらえては拷問、虐待し、雲仙嶽の一角、蛇谷に投げたのである。
「戦国の残虐」〜戦国時代は父子兄弟さえも殺し合って、人道は地に堕ちた。城に入り麗人を残虐し、罰を与えたりした。
「高尾の吊し切り」〜隅田川の中流中洲のデルタを三ツ股といった。仙台の太守伊達兼公、三浦屋の高尾太夫を口説いたが、それに応じなかったために、船中で彼女を殺した。これを世にいう「高尾の吊し切り」という。
「地震の惨事」〜この地震で幾人もの人が犠牲になった。勤皇の志士藤田東湖も親を救おうとしたが、梁に打たれて死んだ。文字通り地獄の悲惨さである。
 下田にある了仙寺の「宝物」をコミカライズしたものらしいです。
 調べたところ、了仙寺には資料館があることまではわかりましたが、ここまでいかがわしいものが収められているかどうかまでは確認取れておりません。
 にしても、「エロ寺」呼ばわりして、バチあたらないんでしょうか。

・注1
 「藤子不二雄一家の花見 アナより団子ドタバタ」の中の一編。
 他には、
 ドナ・村上先生/扉絵。
 アイ・東湖先生「となりの兄ちゃん」
 バン・ダイン先生「ほくろ」「しゅうとめさん」
 この先生方は、藤子不二雄先生のアシスタントだったのでしょうか?
 御存知の方、いらっしゃいましたら、ご教示いただけると、幸いです。

2019年3月16・23日 ページ作成・執筆

雑誌/付録・リストに戻る

メインページに戻る