「土曜漫画 1970年10月23日号」(100円)



 個人的に、気になった作品

・黒鉄ヒロシ「まあ!おっき!」(「家族揃ってキノコ狩り大会」の一編)
「キノコ狩りに来た家族。
 亭主はキノコをつまんで、自分の一物をほのめかすが、女房はサイズが違うと相手にしてくれない。
 ムキになった亭主は自分の一物をこっそり見せつけて、家族を驚かそうとするのだが…」

・岩浪成芳「相場」
「亭主を交通事故で亡くした白崎真子。
 加害者は社長の息子であったが、小さな一人娘のことを考え、示談で済ます。
 賠償金は預金に回し、娘を母親に預け、真子はホステスとして働きに出る。
 そんな時、迫沢という男が彼女を指名してくる。
 彼は穀物相場関連の仕事をしており、彼の勧めで、穀物に投資することを決める。
 真子の買った銘柄はう急騰し、彼女は預金をどんどん投資に回すが、突如、その銘柄が大暴落、虎の子の預金がすっとんでしまう。
 母の病気もあり、瞬く間に金欠になった時、真子の前に、加害者の親である社長が現れる。
 真子は、金のため、社長にその身を任せるのだが、その裏にはある企みがあった…」

・椋陽児「豚小屋」
 イタリアのカルトな映画監督、ピエル・パオロ・パゾリーニ(1922〜1975)の「豚小屋」(1969年)を椋陽児先生が劇画化したものです。
 「豚小屋」は、古代の「ソイニー・ビーン」譚と現代の「豚とセックスする若者」の話が交互に展開される内容だったように記憶しております。(約二十年前にビデオで観たぎりなので、はっきりと覚えておりません。申し訳ない。)
 このコミカライズ版では、「ソイニー・ビーン」の話をばっさり切り捨てて、「豚とのセックスに溺れる青年が、嫉妬した(?)豚によって、食い殺される」というだけのストーリーになっております。
 コミカライズとしてはかなり問題がある気がしますが、まあ、これはこれでありかも…。(草葉の陰のパゾリーニはさぞかしブチ切れてる気がしますが…。)

・備考
 表紙に折れ等、痛み。

2019年7月20日 ページ作成・執筆

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