「漫画Q 1967年7月26日号」(第36号/80円)



 個人的に、気になった作品

・近藤謙・作/島竜二・絵「セクシー怪獣シリーズI 馬人間バーチンとオット性人」
「ある年の夏、東京付中競馬場で日本ダービーが開催される。
 数十万人の観衆の中、招待席には鱈博士と女秘書の清水春子の姿もあった。
 レースでは本命のキタノオーがトップを独走。
 しかし、レース後半、最後尾にいた黒馬、バーチンがどんどん迫り、逆転優勝する。
 だが、黒馬には後ろに三本脚があり、観客は八百長だと大騒ぎ。
 審査員がバーチンを調べようとすると、バーチンは突如、怪獣に変化し、札束と清水春子をさらう。
 バーチンは追手をまき、山麓の一軒家に行くと、そこは怪獣博士のヒル博士の屋敷であった。
 サディストのヒル博士は清水春子に邪恋を抱いており、彼女に様々な責め苦を味わわせる。
 鱈博士はバーチンについて調べ、精力絶倫な馬人間であることを突き止める。
 そして、バーチンに対抗すべく、馬人間を凌ぐオット性人を作り上げるのだが、勝負の行方は…?」

・歌川大雅「ぬめ肌捕物帖第二十六回 お化け稲荷」
「ある晩、侍の三之助は友人を連れ戻しに花街に来て、芸者に惚れられてしまう。
 彼はさっさと退散するも、芸者は友達の芸者を連れて追いかけてくる。
 彼の姿が見えなくなり、二人の芸者は彼がお堂の中に隠れたと思い、その前でレズビアン・ショーを始める。
 すると、彼女たちの前に唐傘オバケと三つ目大入道が現れ、二人は失神。
 そこにお枕むすめと子分の駒吉が通りがかり、二人から話を聞く。
 お枕むすめは近くに大きな破れ傘が落ちているのに気づき、お堂が怪しいと考えるのだが…」

・高橋まさみ「風俗の百態 踊り子にセックスはつきもの」
 踊り子さんは派手な見かけに較べて、給料は安く、パトロンがいなけりゃやっていけない云々…というレポート。
 歌劇団、クラブ専属、テレビ局専属の踊り子さんのエピソードが紹介されているが、ストリップ劇場については扱われていない。
 この中ではクラブ専属が近いものになるのかな?

 歌川大雅先生の「お化け稲荷」はお化けの描写も味わい深いのですが、そのスジで有名な「胸毛会」が登場しております。
 興味のある方はチェック…と言いたいところですが、雑誌の入手は大変なので、一日も早い復刻が望まれます。(注1)

・注1
 実は「ぬめ肌捕物帖」を私家本にまとめてみようと考えたことがあります。
 ただし、思わぬ障害が立ちはだかりました。
 「ぬめ肌捕物帖」は基本、7ページなのです。
 更に、見開きページが毎回、あるので、どうしても最後(左ページ)に1ページ、余分を出さないといけません。
 これをどうするか考えあぐねて、結局、あきらめました。

・備考
 ボロい。

2025年3月22日 ページ作成・執筆

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